スズキは25日、軽乗用車「ワゴンR」「ワゴンRスティングレー」に、新開発の低燃費化技術「S-エネチャージ」を搭載した機種「ワゴンR FZ」「ワゴンRスティングレー X」を設定するなどの一部改良を行い、発売した。

「S-エネチャージ」を搭載した「ワゴンR」(写真右)と「ワゴンRスティングレー」(同左)

低燃費化技術「S-エネチャージ」は、既存の減速エネルギー回生機構「エネチャージ」で培ったエネルギーマネジメント技術を進化させた、同社独自の低燃費化技術。減速時は「S-エネチャージ」車専用リチウムイオンバッテリーに電力を蓄え、加速時には蓄えた電力を使ってISG(モーター機能付発電機)がモーターアシストを行うことで、エンジンの負担を軽減し、加速性能を維持しながら燃料消費を抑制する。

この「S-エネチャージ」と、改良を加えたR06A型エンジンとの組み合わせにより、双方の搭載機種はJC08モード走行燃費で32.4km/リットルという軽ワゴントップクラスの低燃費を実現。ISGのスターターモーター機能によって、アイドリングストップからの静かでスムーズなエンジン再始動も実現し、快適性を高めている。

その他、「S-エネチャージ」搭載機種にLEDイルミネーションランプの加飾を施すなど、それぞれの機種の特徴を生かした新しいデザインを採用。CVT全車と2WD・5MT車は全機種がエコカー減税の免税対象車となっている。

「ワゴンRスティングレー」においては、「後退時左右確認サポート機能」「自動俯瞰機能」を採用したバックアイカメラを、スマートフォン連携ナビゲーションとセットでメーカーオプション設定。クルーズコントロールシステムを採用した機種もあり、安全をサポートする機能や快適性を高める装備を充実させている。

価格は、「S-エネチャージ」非搭載の「ワゴンR」が107万8,920~126万5,760円、「ワゴンRスティングレー」が159万5,160~171万6,120円。「S-エネチャージ」を搭載した「ワゴンR FZ」が137万2,680~149万3,640円、「ワゴンRスティングレー X」が146万1,240~158万2,200円(いずれも税込)。