NHKの連続テレビ小説『まれ』のスタジオ取材会が19日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われ、キャストの土屋太鳳、葉山奨之、山崎賢人、清水富美加、門脇麦、高畑裕太、渡辺大知が出席した。
連続テレビ小説第92作目となる本作は、ヒロインの希(まれ)の成長を描く物語。父親が破産寸前になり、東京から夜逃げのように石川県・能登の漁村に引っ越してきた希(土屋)。母を助けるためにバイトをしながら通った高校卒業後は、輪島市役所に就職する。そこで能登への移住者をサポートするうちに、自分の夢であるパティシエの道を志し、才能を開花させていく――というストーリーで、ドラマは来年3月30日から全156回で放送予定。
高校の制服姿で登場した主演の土屋は、クランクインから約2ヶ月半が経ち、「キャストやスタッフみんなで作っていく感じがして、毎日がすごく楽しい。日常の演技をするのは難しいけど、みんなにアドバイスをもらってます」と近況を報告し、「幸せで毎日が勉強。ロケではその土地の空気、スタジオではセットや衣装に助けてもらってる」とにっこり。前々作の『花子とアン』では、花子の妹役を務めた土屋だが、このたび、ヒロインを務め、「思っていたより、セリフが多くて驚いてる。台本のどこをめくっても、希ちゃんが登場しているので大変。今までヒロインをやっていた方には尊敬の気持ちでいっぱい」と語った。
また、劇中でパティシエを目指すにあたり、「今はデコレーションの練習をしてます。ちゃんと学んで、将来結婚する頃には料理が上手くなってればいいな」と微笑んだ土屋。そんなヒロインを囲む同級生役の山崎が、セリフに含まれる能登弁に、「語尾につける"ちゃ"とか、可愛らしくてすごく好きです」と笑顔を見せた一方、門脇は「能登弁のアドリブがなかなか出てこなくて歯がゆい」と悪戦苦闘している様子。また、この日、19歳の誕生日を迎えた希の弟・一徹役の葉山は、撮影中の様子を、「笑いをこらえるので必死。(父親役の)大泉洋さんを含めて、ベテランの方たちがアドリブをぶっ込んでくるので、本当に精一杯」と苦笑いで打ち明けつつ、「『マッサン』には負けません!」と力強く宣言していた。