凸版印刷が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は12月4日、ボーナスに関する意識調査の結果を発表した。調査は11月14日~15日、全国の20歳から59歳までの男女832名を対象にインターネットリサーチで実施された。

「ご自身の今冬のボーナスの支給額について、あなたは自分から配偶者に申告しますか(しましたか)?」

冬のボーナスの見込み額は平均「55万3千円」

2014年冬のボーナスの支給見込み額を聞いたところ、平均が55万3千円と昨年の同時期より2万2千円アップしていることが分かった。しかし、ボーナスの支給希望平均額は69万5千円と、見込み平均額と希望平均額では14万2千円の差があり、さらに、昨年同時期と比べて3割以上の人が「景気が悪くなっている」と回答。男性と比べ女性の方が景気の悪化を感じていることが明らかとなった。

一般社団法人日本経済団体連合会が11月13日発表した大手企業の冬のボーナス妥結額は前年比5.78%増加、また、一般財団法人労務行政研究所が実施した上場企業206社の調査でも前年同期比4.6%増加と、昨年に比べ増加傾向が見られた。しかし、中小企業では急速な円安による原材料費の輸入価格の上昇や今後の消費税率の引き上げの動向もあり、今冬ボーナスを上げられない企業や出せない企業が多い実態も見受けられ、一般の消費者は景気回復を感じられていないと推測される。

次に、支給されるボーナスの使い道を聞いたところ、63.8%の人が「貯蓄」と答え、いったんは見送りされたものの、やはり今後の消費増税や景気の変動に対して備えるといった保守的な傾向が伺えた。

「支給されるボーナスの使い道」

しかし、実際の使い道とは異なる「今冬のボーナスで本心で使いたい使い道」について聞いたところ、第1位は商品やサービスを購入・利用との回答が多く、その内訳は1位に旅行やレジャー、2位に衣料品や靴、バッグの購入、3位に外食と、いつもより高いものを、いつもより多く買いたいというの消費者の心理が明らかとなった。

ボーナスの使い道の決定権は妻が優勢

次に、ボーナスの使い道の決定権について共働き家庭と専業主婦(夫)家庭で比べたところ、共働き家庭では、夫と妻で五分五分が56.7%、主に妻が決めているが33.2%であり、専業主婦(夫)家庭では、夫と妻で五分五分が34.1%、主に妻が決めているが37.3%とどちらも決定権は妻が優勢であることが分かった。

「ボーナスの使い道の決定権」

さらに、ボーナスの使い道に関する失敗談や配偶者の使い道で腹が立ったことを聞いたところ、「夫に任せていたらいつの間にか無くなっていた」や「宝くじにボーナスを全額使われ全滅してしまった」、「食べ放題で太ってしまった」などの回答もあった。

また、自分のボーナスの金額を配偶者に申告しない人が全体の22.9%、過少申告したことがあると答えた人は全体の19.1%存在することが明らかとなった。

「あなたはこれまでに、ご自身のボーナスの支給額について、配偶者に過少申告したことがありますか?」

ボーナスの支給時期は、12月2週目が45.7%で最も多く、次に多いのが12月1週目の23.7%で、支給時期が12月上旬に集中していることが分かった。一方で、ボーナスの使い道の検討を開始する時期は、支給日後が47.2%と約半数を占めるという結果となった。