海外旅行で目的地へ向かう際、行きの飛行機の中で「どこへ行こうか」「何を食べようか」と目的地のパンフレットを眺めている人も多いことだろう。ところが、マレーシア航空を利用すると、行きの機内で早くもマレーシア現地にいるかのような雰囲気を満喫できるのをご存じだろうか。
CAの衣装は現地の民族衣装
約100機の旅客機を、世界60都市以上に運航しているマレーシア航空。2001年にロシア・北アラスカ北極圏ルートを、ツインエンジン旅客機で世界で初めて飛行するなど、近年は新規ルートの開拓にも力を入れている。
そして、そのマレーシア航空を利用すると、ある特徴に気づく。キャビンアテンダント(CA)の衣装が独特なのだ。通常のCAが着用する制服とはスタイルが全く異なり、同航空の女性CAが着用する"制服"は、オリエンタルな雰囲気が漂う。マレーシアにまだたどり着いていないのに、早くも現地にいるような錯覚に襲われてしまう。
同航空のCA・横山恵利子さんは、「私たちの制服は現地の民族衣装なので、乗客のお客さまに興味を持ってもらえることも多いです。色使いも鮮やかですので、『同じ衣装を購入したい』というお客さまもいらっしゃいました」と笑顔で話す。
マレーシアの名物料理も機上で味わえる
同航空は、「衣」だけではなく「食」でもマレーシアの空気を楽しませてくれる。
例えば、成田からマレーシアの首都・クアラルンプールを結ぶ直行便のビジネスクラスの食事には、マレーシアでおなじみの料理「サテー」が付いてくる。サテーとは、香辛料で下味を付けた肉を串に刺して焼くというマレーシア風焼き鳥のこと。甘めのピーナツソースを付けて食べるのがマレーシア風だ。
実際にマレーシア航空のサテーを食べてみると、スパイシーな香辛料と濃厚ながらもくどさを感じないピーナツソースが一体となって、何本でもいけてしまう感じがした。
他にも、マレーシアでよく飲まれているビール「Tiger beer」やマレーシアのコーヒーも常備してある。サテーをつまみにして「Tiger beer」を飲めば、機上にして既にマレーシアのグルメを満喫でき、テンションががぜん上がること請け合いだ。
もちろん、サテーのようなマレーシア料理だけではなく、普通の機内食も提供されている。筆者は11月にマレーシアを訪問した際、「鶏肉の南蛮ソース」(エコノミークラス)を昼食でいただいた。
鶏肉は、甘酸っぱい南蛮ソースが自分の好みに合い、肉もジューシーだった。副菜のなすのマリネ風はあっさりとした味わいが箸休めにちょうどよく、バジルが練りこまれたパンも絶品。非常に満足できた機内食だった。なお、成田からクアラルンプールの直行便では、3カ月に1度メニューが変わるので、訪れる時期によってさまざまな味が楽しむことが可能だ。
「1分1秒でも早く現地に行きたい! 」というぐらいマレーシア好きな人は、ぜひともマレーシア航空を利用してもらいたい。