Q.仕事で、努力が報われなかったことはありますか?

仕事でがんばればがんばるほど、見てもらえていない、評価されない、そんなつらい状況は社員の悲しみや怒りを募らせるもの。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、仕事で努力が報われなかった体験について報告してもらった。

Q.仕事で、努力が報われなかったことはありますか?

はい 33.3%
いいえ 66.7%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どんな努力が報われなかったのか、教えてください

■評価されない
・「一生懸命働いたのに、全然ボーナスが出なかったとき」(30歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「持ち帰り残業してまで頑張ったって誰も評価はしてくれない」(25歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「スキルを上げたが昇進しなかった」(30歳男性/金融・証券/専門職)
・「がんばっても社員になれない」(27歳女性/小売店/営業職)
・「SEを首になって事務職に飛ばされた」(53歳女性/情報・IT/事務系専門職)

■営業努力が実らない
・「営業が成果に結び付かない」(31歳男性/商社・卸/営業職)
・「必死に営業まわりしたのにまったくなにも売れない」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「お客さんが利用しやすい商品をいろいろ考えて試してもらっても結局、購入につながらないことがある」(43歳男性/医療・福祉/営業職)
・「業者相手にどんなに頑張って説明しても聞く耳を持ってもらえなかったこと」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)

■仕事が消える
・「細かい計算をずーっとしていたのに、その契約がいきなりなくなった」(31歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「徹夜で集めた資料がおじゃんになった」(31歳女性/不動産/事務系専門職)
・「開発していた装置で特許の関係で製品化できなかった」(54歳男性/情報・IT/事務系専門職)
・「建築計画が実現しなかった」(48歳男性/建設・土木/技術職)
・「あと一歩の所で採算が合わない事を理由に却下された事」(35歳男性/情報・IT/技術職)
・「途中で開発が取りやめになり、本気で辞表を書くつもりだったときがある」(54歳男性/電機/技術職)

■達成できず
・「残業して休日出勤しても納期に間に合わなかった」(43歳男性/その他/その他)
・「目標件数に達しない」(22歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)
・「目標を立てて達成できるように努力したが、思わぬトラブルなどで達成できなかった」(30歳男性/情報・IT/技術職)
・「合成実験が失敗続き、結局断念」(26歳女性/農林・水産/技術職)
・「完工した作業に欠陥があった」(30歳男性/電機/技術職)
・「懸命に介護しても、相手に思いが伝わらず、退所されたとき」(26歳男性/医療・福祉/専門職)

■企画が通らない
・「ある大きなプロジェクトのまとめ役として半年以上かけて計画書を作成したが、採択されなかった」(56歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「プレゼンで評価を得られなかった」(23歳女性/その他/事務系専門職)
・「プレゼン通らなかった」(31歳男性/警備・メンテナンス/事務系専門職)
・「頑張って資料を作ったが却下された」(37歳男性/通信/技術職)
・「説得しようと資料を作成したけど、結局ダメだったこと」(27歳女性/電機/事務系専門職)

■悔しい思い
・「手柄だけすべて先輩に取られた」(35歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「いつもコツコツしてても上司のてがらになる」(28歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「ようやく話が煮詰まって取引が開始できそうな時に、異動が出て他の手柄に……」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)
・「昇格目前で産休に入ってしまった」(31歳女性/医薬品・化粧品/技術職)

■総評
仕事で努力が報われなかったという悲しい経験をしたことがある人は3分の1に上った。寄せられたつらく悲しい数々の体験、明日は我が身かもしれない。参考までに見ていこう。

まずは、がんばって働いているのにさっぱり給料が上がらない、ボーナスも出ない、残業しても誰も評価してくれない、という悲惨な状況。サラリーマンにとって最も分かりやすい評価基準である「給与」。いくら働いても上がらないとなれば、努力が無駄になっている感覚に陥っても不思議はない。営業職の人たちからは「必死に営業回りしても売れない」「頑張って説明しても聞く耳もってもらえない」など、恨み節も続々寄せられた。

関わっていたプロジェクトや企画が突然立ち消えになる、そんな事態も企業ではよくある話。しかし、がんばっていた人ほどその喪失感は計り知れない。開発が途中で取りやめになり「本気で辞表提出を考えた」という人もいた。また、納期に間に合わなかった、目標達成できなかった、などゴールに到達できなかったという欲求不満な状況を回答してくれた人もいた。山ほど資料を作り、プレゼンの準備をしたが、企画が通らなかったという声も。どれもこれも、真面目に努力していたからこその深い悲しみだ。

「仕事の手柄を上司や先輩に横取りされた」「もう少しで取引開始の時に異動になった」「昇格目前に産休に入った」など、不幸としかいいようのない経験をした人もいた。仕事の成功はその時々の運やタイミングもあるだろうが、せめて頑張った人が正しく評価される会社に所属していたいもの。努力が報われなかった人たちは、どうか腐らずに、この経験をバネにはいあがってほしい。

調査時期: 2014年11月12日~11月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性130名 女性170名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート