俳優のブラッド・ピット主演最新作『フューリー』でメガホンをとったデヴィッド・エアー監督が、本作について語るインタビュー映像が13日、公開された。

『フューリー』で指揮をとったデヴィッド・エアー監督

本作は、1945年のヨーロッパ戦線を舞台に、1台の戦車で300人ものドイツ軍最強部隊を相手に戦い抜いた、5人のアメリカ兵士の絆と壮絶な戦いを描いた戦車アクション大作。部隊のリーダー・ウォーダディーをブラッド・ピットが演じる。監督は、元海軍で潜水艦乗組員という異色の経歴を持ち、『U-571』や『トレーニングデイ』などの脚本を経て、2005年に『バッド・タイム』で監督デビューしたデヴィッド・エアーが務める。

今回のインタビュー映像でデヴィッド・エアー監督は「この映画は、従来の戦争映画とは違う」と強調。「ノルマンディー上陸作戦やバルジの戦いなどアメリカ軍が参戦した有名なバトルをたたえるありふれた戦争映画とは違い、忘れられている部分、ナチス政権の最後の抵抗を描いている」と、戦争そのもののリアルを真っ向から描いていると語っている。

そして、「これは、極限状況に置かれた男たちの物語だ。どんな時も共に過ごし、一瞬一瞬に命をかけながら、一時間、一日を生き延びようと戦っている」と、ブラッド・ピット率いるチーム"フューリー"の5人の兵士が、極限の状況で生き抜こうとするドラマだと説明する。

さらに、「本作は一人の少年の成長物語だ。ノーマンの成長物語でもあり、戦争の残酷さを伝える物語でもあるんだ」と、最も重要な存在となるローガン・ラーマン演じる新兵・ノーマンの成長物語であると言い、「ノーマンとウォーダディーの関係こそが、この映画の真髄だ。戦場が舞台だが、本質的には父と息子の物語なんだ」と明かしている。


(C)Norman Licensing, LLC 2014