日本銀行は5日、2014年10月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、10月末のマネタリーベースは前月末(252兆5,845億円)比6億9,612億円増の259億5,457億円となり、3カ月連続で過去最高を更新した。

内訳は、日本銀行券発行高が87兆2,356億円(前月86兆4,619億円)、貨幣流通高が4兆6,091億円(同4兆6,053億円)、日銀当座預金が167兆7,010億円(同161兆5,173億円)となった。

併せて発表した10月のマネタリーベース平均残高は前年同月比36.9%増の255兆7,542億円と、こちらも過去最高を更新。内訳は、日本銀行券発行高が同3.6%増の86兆5,271億円、貨幣流通高が同0.9%増の4兆6,085億円、日銀当座預金が同66.7%増の164兆6,186億円となった。

日銀は、2014年10月30～31日に開催した金融政策決定会合において追加金融緩和を行うことを決定し、マネタリーベースの年間増加額を従来の約60～70兆円から約80兆円に拡大するとしている。