日本産業カウンセラー協会は24日、「第8回 働く人の電話相談室」の結果を発表した。同協会は9月10日の「世界自殺予防デー」にあわせ、9月10日~12日の期間「働く人の電話相談室」を開設。期間中に寄せられた延べ628名、1025件の相談内容について、集計をまとめた。
「人間関係」「パワハラ」で悩む人が多い
相談内容で最も多かったのが「職場の悩み」で、全体の35%に当たる344件の相談が寄せられた。他には「家族に関する悩み」「自分自身に関する悩み」「メンタル不調・病気の悩み」「キャリアに関する悩み」が100件を超えた。
男女別に見ると、1025件のうち約6割に当たる630件が女性からの相談。その中で「職場の悩み」をかかえている女性は男性の2倍以上であった。
「職場の悩み」の内訳としては、「人間関係」が136件で圧倒的に多く、「パワハラ」(48件)、「労働条件・待遇」(42件)、「いじめ」(27件)などが続く。
「職場の人間関係における悩みの対象者」については、男女で相談件数が大きく異なる。男性は「上司」との関係に悩んでいる人が49件中30件(61.2%)で最多。一方、女性の場合は、67件中35件(52.2%)が「同僚」との関係に悩んでいるという結果になった。