ディズニーアニメ最新作『ベイマックス』(12月20日公開)の来日記者会見が22日、都内で行われ、ドン・ホール監督、クリス・ウィリアムズ監督、ロイ・コンリプロデューサー、同スタジオのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるアンドリュー・ミルスタイン氏が出席した。

左からアンドリュー・ミルスタイン氏、ロイ・コンリプロデューサー、ドン・ホール監督、クリス・ウィリアムズ監督

『ベイマックス』は、天才科学者・ヒロが、事故で亡くなった兄タダシの遺したケア・ロボット"ベイマックス"とともに、サンフランシスコと東京を融合させた架空都市・サンフランソウキョウを舞台に感動の冒険を繰り広げる物語。クリス監督と共に、3年前に視察で東京を訪れたというドン監督は「13日間ほど東京を散策し、魔法のような経験した」と語り、「商店の様子や自動販売機、マンホールのふたまで、美しいと思うデザインを観察した」と振り返った。

そして、「お寺で鈴を見た時に、鈴が顔のように見え、笑顔が見えた」というドン監督。「ベイマックスは単純なものに、見ているだけで温かい気持ちになれるようなものにしたかったので、完璧だと思った」と、鈴をモチーフにしたベイマックスの誕生秘話を語った。クリス監督も「彼は目が2つだけで口がないけど表現が豊か。まばたきの速度や頭の動かし方などで表現しているが、その表現を観客に見て感じてもらうキャラクターになっている」と説明した。

監督たちは、ディズニー・アニメーションが初めて日本でワールドプレミアを迎えることへの喜びもコメント。ロイ・コンリプロデューサーは「以前から東京国際映画祭に出品したいという気持ちがあった。作品自体が日本の文化へのラブレターであり、大きくいうと環太平洋地域の方々へのラブレター。東京からこの作品をお披露目できることを光栄に思う」と語り、ドン監督も「この上なく喜びを感じている」と感激を表した。

また、ミルスタイン氏は、大ヒットを記録した『アナと雪の女王』に関して、「愛してくれてありがとう」と感謝し、「喜ばしくも驚きを持って日本の方の愛情を受け止めた」とコメント。そして、「インスピレーションの源は、働いている900人のスタッフ。すばらしいストーリーをつくろうと心と魂を込めて毎日仕事している」と続け、「何よりも大切なのはストーリー」と、ディズニーアニメが世界で受け入れられている秘訣を語った。

会見後に行われた公開記念イベントでは、日本語吹き替え版で声優を務める菅野美穂と小泉孝太郎が、ベイマックスがデザインされた法被を監督たちにプレゼント。「ありがとう!」「かっこよくてすばらしい」「日本公開まで毎日着続けます」と全員大喜びしていた。

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