台湾に住む黎(リ)さんは保険会社に勤めるサラリーマン。サイドビジネスで貿易の仕事もこなし、かなり仕事には満足しているようです。円安で、LCCが充実してきていること、免税対象の品目が増えることなどで、日本旅行を楽しむなら今! と奥さんとの日本旅行を楽しみにしているようです。毎日、実家に顔を出す親孝行者の黎さんの夢とは?

■日本で働こうと思ったきっかけは?

黎智維(リ・ジーウェイ)さん/台湾・屏東市在住/44歲/保険会社のマネージャー

この仕事に就く前は、鉄鋼工場の国外取引部のマネージャーを4年ほど担当していました。しかし、給料が満足のいくものではなく、自由な時間も少ないので、転職をしようと決意。今は保険会社でサラリーマンをやっています。

■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?

前の会社の給料は月4万台湾ドル(約12万2700円)。今の仕事に転職し、給料は月平均7万台湾ドル(約24万9,000円)になった。しかも自由な時間が増えて、その時間を利用してサイドビジネスで貿易の仕事もやっているんだ。だから2つの仕事あわせると、月10万台湾ドル以上(35万6,800円)になる。今の仕事にとっても満足しているよ。

■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?

保険という仕事は人を助けるというのが根本にある。だから人を助けることができたとき、とても充実感を感じるね。

デスクでの様子

■日本で働くストレスやカルチャーショックを受けたことがありますか?

しいていえば、お客さんから夜中や週末でも緊急電話がかかってくることかな。そのときは夜中でも出勤しなきゃいけない。

■ちなみに、今日のお昼ごはんは?

会社から実家まで近いので、昼はよく実家に帰って母の手料理を食べるよ。今日は母が作った水餃子。日本では<餃子+ご飯+ラーメン>の組み合わせが多いらしいけれど、台湾では餃子と言ったら水餃子で、一緒に食べるとしたらス―プくらい。ご飯は付けないです。

自分の好物があるときには実家で昼ごはんを食べて、自分の好物がない時には、お母さんに挨拶だけして、昼ご飯は外の定食屋さんなどで食べる。台湾では毎日、自分の親に顔を出すのは普通です。日本人はそれを驚くこともあるかもしれないけれど、台湾人はみんな親孝行者なんです。

母親の手作り水餃子

■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?

前の会社で日本人と仕事をしたことがあるけど、日本人はとても細かくて用心深いですね。仕事上でも生活上でも物事に対しても細かいところまできちんとチェックする。すごいね!

■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?

円安の話題。日本観光が安くできるチャンスなので、来年2月に奥さんと日本へ旅行に行くつもり。東京か大阪あたりかな。薬局で薬や、日本の食べ物、電気製品を買いたいです。今年の10月から免税品目が増えて、食品、化粧品など、いろんなものが免税になるニュースは台湾でも報道されている。しかも円安だし、LCCで飛行機代もぐんと安くなって、いいね! 日本旅行は台湾でとても人気だよ。

■休日の過ごし方を教えてください。

基本的に休みは土日。でも営業職なので、お客さんから電話があれば休みの日でも出勤するよ。休みの日はジムに行ったり、家族と遊びにいったり、友だちとご飯を食べたりしています。

■将来の仕事や生活の展望は?

今、僕が働いているのは実家のある屏東市という小さい町なんだけど、将来は奥さんが住んでいる我が家のある高雄市で、保険会社の支店を開きたいな!