JR貨物は24日、「関東~九州間速達ルート輸送能力の増強」について発表した。10月2日から九州行の臨時貨物列車が運転される。

山陽本線を走る貨物列車

今回の輸送能力増強に関して、「昨今、ドライバー不足などにより、鉄道へのモーダルシフトの流れが高まりを見せており、九州向けについても全国からの輸送需要が非常に高くなっています」と同社。臨時貨物列車の運転で需要の高まりに対応するという。

臨時貨物列車(列車番号「9061」)は吹田貨物ターミナル駅(大阪府)を6時28分に発車し、広島貨物ターミナル駅に12時2分、福岡貨物ターミナル駅に18時33分に到着する。輸送力は福岡貨物ターミナル行が「コンテナ車17両(12ftコンテナ85個)」、広島貨物ターミナル行が「コンテナ車5両(12ftコンテナ25個)」とされている。

この臨時貨物列車の運転により、東京貨物ターミナル駅から吹田貨物ターミナル駅への貨物列車と接続が図られることで、関東~九州間および関東~広島間の輸送能力が増強される。現在、関東~九州間で最も利用の多い貨物列車(列車番号「1051」)は、東京貨物ターミナル駅22時58分発・福岡貨物ターミナル駅18時27分着。吹田貨物ターミナル~福岡貨物ターミナル間の臨時貨物列車を利用することで、ほぼ同等の時間での輸送が可能となり、「東京発深夜、福岡着夜間」という需要が高い時間帯の輸送能力も増強されるという。

なお、この臨時貨物列車の詳細な運転日については、別途案内するとしている。