セコムはこのほど、「日本人の不安に関する意識調査」の結果を公表した。

「最近何か不安を感じている」(SA)

同調査は、全国の20歳以上の男女を対象に8月14日から16日にかけてインターネットを通じて実施。各年代の男女それぞれ50名、合計500名から回答を得た。また、2012年より経年で実施し、今回で3回目となる。

超高齢社会を迎える日本人の不安、その実態は?

「最近、何かに不安を感じていることはあるか」という問いに、「感じている」が26.2%、「どちらかといえば感じている」が44.2%となった。合わせると70.4%が不安を感じており、昨年(78.2%)、一昨年(74.2%)よりも低い結果となった。

「最近不安を感じていることのうち、最もあてはまるものは何か」という問いでは、1位が「老後の生活や年金」(40.3%)、2位は「健康」(25.6%)、3位は「地震」(7.1%)、4位は「異常気象」(4.8%)だった。昨年の調査と比較すると、老後や健康に対する不安が増加し、地震や異常気象への不安が微減した。

「不安を感じていること」(SA/MA)

「認知症について不安を感じる、または感じたことがあるか」に対しては自分自身の認知症について「感じる、または感じた」が15.4%、「どちらかといえば感じる、または感じた」が35.6%と、5割以上が不安視していることがわかった。一方で、家族(両親や配偶者など)の認知症については、「感じる、または感じた」が20.4%、「どちらかといえば感じる、または感じた」が38.6%と、約6割が不安に感じていることがわかったという。

「認知症について不安を感じる、または感じたことがあるか」(SA)

「認知症になった場合に取る行動」について尋ねた。自分自身が認知症になった場合は、「認知症の改善に努める」(50.6%)、「老人ホームに入居する」(49.4%)、「自宅で、ホームヘルパーに介護してもらう」(18.8%)という回答となった。

一方、家族が認知症になった場合は、「老人ホームに入居させる」(48.1%)、「認知症の改善に努める」(35.3%)、「自宅で、自分や家族で介護する」(34.9%)という回答だった。共に約5割が「老人ホームへの入居」をあげ、今後老人ホームのニーズが高まることが予想されるとしている。

「認知症になった場合の行動」(MA)

「今後、治安悪化や犯罪増加の可能性があると思うか」という問いには、「そのように思う」(20.4%)、「どちらかといえばそのように思う」(60.6%)と、全体で81.0%が懸念と回答。昨年の調査(80.2%)よりも微増した。年齢が上がるにつれ、昨年よりも懸念している傾向が見て取れたという。

「今後の治安の悪化、犯罪増加の可能性」(SA)

「今後の災害増加や被害の拡大の可能性があると思うか」と質問した。「そのように思う」(18.8%)、「どちらかといえばそのように思う」(65.6%)と、全体で84.4%が災害増加に不安を持っていることがわかった。また、年齢が上がるにつれ、こうした懸念が、昨年より希薄化している傾向だという。

「今後の災害増加、被害拡大の可能性」(SA)

同調査の詳細は、同社のWEBサイトで閲覧することができる。