舞浜アンフィシアター(千葉県浦安市)での「マツダ ロードスター THANKS DAY IN JAPAN」をはじめ、世界3拠点で開催されたファン参加型イベントにてお披露目されたマツダの新型「ロードスター」。その模様はUSTREAMでも生中継され、現在もUSTREAMのアーカイブで視聴可能だ。

舞浜アンフィシアターでのファン参加型イベントで初公開された新型「ロードスター」

4代目となる新型「ロードスター」の外観は、従来モデルに比べてワイド&ローになった印象だ。歴代モデルよりもボディサイズは小さくなっており、実際は「ワイド」ではないのだが、見るからに低重心のイメージを与えるデザインがそう錯覚させる。具体的にはフロントが低く、リアはやや腰高で、空力が考慮されたことを想像させるルックスだ。

デザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」も採用したそうだが、新型「ロードスター」のフロントマスクは、「CX-5」「アテンザ」「アクセラ」と続く、五角形のフロントグリルに象徴される迫力満点の「魂動デザイン」の流れからは少々外れているように見える。グリルが低い位置に配されたためか、それほどインパクトを感じないし、切れ長のヘッドランプも、鋭さは感じられても押し出しの強さはない。つまり、迫力よりもシャープさが際立った顔立ちというイメージだ。

新型「ロードスター」は、マツダらしさというより、どちらかというとトヨタ「86」やスバル「BRZ」、ホンダ「CR-Z」といった国産小型スポーツカーのデザインを強く意識した仕上がりと言って良さそうだ。会場では、抽選に当たったファンが実際にステージ上で運転席・助手席に乗り込んだが、一様にデザインの良さについて言及していた。筆者は個人的に3代目(前期型)の顔立ちのほうが好みだが、4代目のデザインも、見慣れることでより魅力を感じる人が増えるかもしれない。

スペイン・米国で開催されたイベントも大盛況

イベントでは、新型「ロードスター」の公開に先立ち、歴代「ロードスター」のユーザーにインタビューしたVTRが紹介され、会場を訪れたファンにもマイクが向けられた。「あなたにとってロードスターとは?」との質問に、「気軽に付き合える友達」「運転しているだけでうれしい存在」など、オーナーならではの感想が披露された。一方、歴代「ロードスター」の軌跡を追うVTRでは、「マツダにとってロードスターとは?」という問いも投げかけられ、「ロードスターは、マツダの魂です」との答えが導き出されている。

新型「ロードスター」は日本のほか、スペイン・バルセロナと米国・モントレーでも同時公開された。バルセロナでのイベント開催時刻は午前3時で、欧州での名称である「MX-5」の発表として開催。アンベール直後に観客や報道陣がすぐステージ上へ上がり、間近で実車を確認したり撮影を行ったりしていたのが印象的だった。モントレーでの開催時刻は午後6時で、こちらは北米マツダのデザインディレクター、デレック・ジェンキンス氏が発表を担当。ロックバンドのデュランデュランによるライブも行われたという。