明治安田生活福祉研究所は8月29日、「出産と子育て」に関する調査結果を発表した。調査期間は2014年3月21日~24日、全国の20歳~49歳の男女3,616人を対象にWEBアンケートで実施された。

正社員は「保育所」、専業主婦は「幼稚園」を利用

「利用した保育関連施設」

20代~40代の既婚女性を対象に、利用したことがある子育てに関連するサポート・サービスについて教えてもらったところ、正社員や公務員等の多くが「認可保育所(64.8%)」を利用したことがあると回答した。契約社員や派遣社員、パート等の人は、「認可保育所(46.3%)」や「幼稚園(41.2%)」を、また、専業主婦は「幼稚園(47.0%)」の利用が約半数を占めたほか、「子育て支援センター(26.6%)」を利用する人も多く見られた。

「保育関連施設を選ぶポイント」

続いて、保育関連施設を選ぶ際に重視したことを尋ねたところ、就業形態にかかわらず、「自宅から近い」ことが断トツのトップとなった。就業形態別の特徴としては、正社員は「利用時間が長い・延長可能(43.8%)」や「小さい年齢から預けることができる(16.3%)」といった項目が専業主婦よりも高く、対して専業主婦は、「施設スタッフの子どもへの接し方がいい(21.6%)」や「保育・教育方針が親の考えと合っている(20.6%)」が他の属性よりも高い結果となった。

保育施設に求めるサービスとは

「充実させてほしい保育サービス」

次に、利用した保育関連施設の満足度について調べた結果、「満足」「まあ満足」と回答した人はおよそ8割と、総じて高かった。しかしながら、まだまだ施設に求めることは多いようで、充実させてほしい保育サービスについて質問したところ、「リーズナブルな利用料金(42.6%)」を望む人が最も多かった。

次いで多い順に、「利用時間の延長(31.8%)」「子どもが病気の時も利用できる(31.3%)」「土日・祝日の利用(18.0%)」「スタッフが丁寧に子どもを見てくれる(17.9%)」「給食(17.8%)」といった項目が並んだ。就業形態別の特徴としては、正社員の多くが病児保育や利用時間の延長を望んでおり、一方専業主婦は、同じく利用時間の延長のほか、スタッフが丁寧に子どもを見てくれることを望む声が多くあがった。