電気事業連合会は22日、2014年7月の電力需要実績(速報、10社合計)を発表した。それによると、7月の販売電力量は前年同月比3.1%減の679億9,600万キロワット時となり、3カ月連続で前年を下回った。気温が前年より概ね低めに推移し、冷房需要が伸びなかった。

10電力会社合計の需要速報(出典;電気事業連合会Webサイト)

家庭向けの「電灯」の販売電力量は前年同月比4.1%減の192億900万キロワット時。商業施設などの「業務用」の販売電力量は同4.9%減の161億8,700万キロワット時となった。

産業用の「大口電力」の販売電力量は前年同月比1.2%減の236億6,600万キロワット時と、3カ月連続のマイナス。非鉄金属を除く主要業種で前年実績を下回った。業種別に見ると、「窯業・土石」が同5.0%減の8億8,200万キロワット時と、最も減少幅が大きかった。次いで、「紙・パルプ」が同3.8%減の6億6,700万キロワット時、「繊維」が同2.3%減の3億6,300万キロワット時、「化学」が同0.7%減の22億5,000万キロワット時と続いた。

また、「鉄鋼」は前年同月比0.5%減の29億9,100万キロワット時と、13カ月ぶりの減少。「機械」も同0.3%減の65億900万キロワット時と、10カ月ぶりに減少した。

一方、「非鉄金属」は前年同月比0.8%増の12億1,100万キロワット時と、主要業種の中で唯一前年を上回った。