新生銀行はこのたび、ワタミエコロジーおよび市民ソーラーシステムが出資する特別目的会社(SPC)が北海道勇払郡厚真町に建設する、発電容量合計約15メガワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)に対するプロジェクトファイナンスを組成し、かかる融資関連契約を7月15日に締結したと発表した。

このプロジェクトファイナンスは、連結子会社の昭和リースと協働で取り組むもので、建設にかかる費用のうち総額約38億円を同行がアレンジし、融資するほか、完工後に昭和リースも6億円の融資を行う。

同事業は、ワタミがワタミグループのメガソーラー事業参入の1号案件として、市民ソーラーシステムと連携して、2013年10月に着工、2014年12月の運転開始を目指す。ワタミでは、地元食材のグループ内での活用など、地域に根ざした事業を展開するという。

昭和リースでは、ワタミグループが取り組む再生可能エネルギー事業の強化とグループのCO2削減推進について、2010年度より、ワタミグループが運営する飲食店へのLED照明導入に際してのESCO型ファイナンスの提供やワタミグループの風力発電事業への参入に際してのファイナンス機能の提供などを行ってきた。こうしたリレーションが同事業に対する新生銀行グループによるファイナンスの供与につながった。

新生銀行グループでは、第二次中期経営計画における法人向け業務戦略の一環として、再生可能エネルギー事業を重点分野の一つと定め、新生銀行では、2012年度より、同事業に対するプロジェクトファイナンスおよびそのアレンジ業務の取り組みを進め、これまでに多数の案件に対するファイナンスを組成している。また、昭和リースでは、太陽光発電システムを中心とした再生可能エネルギー導入支援事業やESCO型ファイナンスによる環境配慮型商品の導入推進、省エネルギー設備導入コンサルティングなど、環境経営を推進する企業に対し、多彩なソリューションを提供している。

新生銀行では、今後も同事業において、グループ会社の専門性を活用した取り組みを積極的に展開していくとしている。