ローソンは6日、映画事業を展開するユナイテッド・シネマを買収すると発表した。ユナイテッド・シネマは、全国36カ所(提携映画館含む)331スクリーンの複合映画館を展開する業界3位の会社。買収額は100億円余りと見られる。

ローソンの子会社であるローソンHMVエンタテイメントを通じて、ユナイテッド・シネマの持株会社であるユナイテッド・エンターテインメント・ホールディングスの株式を、アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドより譲り受ける株式譲渡契約を締結した。株式譲渡は2014年8月28日に完了する予定。

今後は、既存事業に映画館事業を加えることで、サービス提供領域を拡大し、総合エンタメ流通企業としてコンテンツホルダーへのサービス強化を図る。併せて、映画コンテンツとのタイアップを強化し、ローソン・HMV・EC・映画館との相互送客を行う予定という。

Ponta会員約6,400万人に特典を提供することにより、動員力の向上を図るとともに、ローソンHMVエンタテイメントのネットワークを活用したライブビューイングやイベント、ミニライブなどによる稼働率向上を目指す。

このほか、映画館でのローソンおよびローソンHMVエンタテイメント商品の販売や、ローソン、HMV、映画館と各店舗を活用した情報発信を計画。また、ローソングループで働くクルーへ優待特典を提供することで、クルーの定着化を図るとしている。