JRグループは4日、「和歌山デスティネーションキャンペーン」の開催概要を発表した。期間限定の観光列車「ハローキティ 和歌山号」や、「トワイライトエクスプレス」車両による団体用臨時列車も運転される。

「ハローキティ 和歌山号」外観・内装(JR西日本提供)

「和歌山デスティネーションキャンペーン」(わかやまDC)は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を契機に、JRグループが和歌山県内市町村および観光関係団体らと協働で実施する大型観光キャンペーン。9月14日から12月13日までの期間中、和歌山県内各地でさまざまな特別企画やイベントを実施するとともに、新たな観光素材を提供し、おもてなしの充実や2次アクセスの向上も図るという。

期間中は特別列車も運転。「ハローキティ 和歌山号」は、近畿車輛が開発した自己充電型バッテリー車両に、女性層や海外でも人気の「ハローキティ」をラッピングした観光列車で、9月13日から12月14日までの土休日、紀勢本線(きのくに線)新宮~串本間を1日2往復する予定。乗車する際は乗車券と座席指定券が必要となる。なお、9月1日から来年2月28日まで、和歌山エリアで「ハローキティ」を題材としたスタンプラリーも実施する。

9月13~14日には、わかやまDCオープニングとして、寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪~札幌間)の車両を使用した団体用臨時列車も登場。旅行商品として発売され、往路は大阪発新宮行の夜行列車として、復路は紀伊勝浦駅から和歌山駅までのランチクルーズ列車として運転される。「10月、11月にも合計4本を運行」とされている。

また、JR和歌山駅・紀伊勝浦駅・新大阪駅と特急「くろしお」車内で、わかやまDC特別駅弁が提供されるほか、白浜ビーチコンサート、世界遺産「高野・熊野」コンサート、「和歌山ポップカルチャーフェスティバル」などの特別企画も開催。9月13日から11月3日までの土休日には、高野山と熊野エリアを結ぶ「高野・熊野アクセスバス」も1日4便運転され、新たな旅行の楽しみを提案するとのこと。