日立製作所の子会社で、英国で鉄道システム事業を行う日立レールヨーロッパはこのほど、英国市場向けに開発したセミ・オーダーメイドタイプの標準型近郊車両「AT-200」の実物大モックアップを、ロンドンにて鉄道関係者に公開した。

英国市場向け標準型近郊車両「AT-200」イメージ

鉄道事業者が仕様を決定して鉄道車両メーカーに発注するオーダーメイドタイプが主流の日本国内とは異なり、海外では車両メーカーがあらかじめ標準型車両を用意するセミ・オーダーメイドタイプが主流。各鉄道事業者は標準型車両を元に、出力や電源、最高速度、車内のインテリア、外装などを車両メーカーに発注し、オリジナルの車両を完成させるという。

「AT-200」は、日立がグローバル市場向けに開発を進める標準型車両「グローバルA-train」のラインアップのひとつとして誕生。車両長は23mで、走行する路線に応じて1編成あたり3~12両とすることが可能。座席はクロスシートで、各座席にUSBと電源ソケットを設置する。車内には荷物置場とテーブルを設置するほか、車内での無線LAN提供も可能だ。

出入口は片側2カ所とし、通勤ラッシュのピーク時における主要駅での停車時間を60~90秒の範囲に収めることができるという。営業最高速度は時速200km。英国ダーラム州ニュートン・エイクリフに現在建設中の工場にて製造を行う予定。

日立は今後も、「グローバルA-train」のラインアップを拡充させ、英国市場に加えて欧州市場や新興国市場にも展開していく考え。2015年度の鉄道システム関係の売上高2,000億円をめざすとしている。