マネックス証券はこのほど、「ART IN THE OFFICE」プログラムにおける本年度の選出作品、川内理香子(かわうちりかこ)氏の「鮨/寿司/すし/sushi」が、同社本社オフィス内に完成したことを公表した。

「鮨/寿司/すし/sushi」が展示されているマネックス証券のプレスルーム

作品を通じて新たな発見や出会いが生まれる空間に

同プログラムは、2008年よりコンテンポラリー・アートの分野で活動する新進アーティストの支援を目的とした社会文化活動の一環として開始。本年度は75点の中から同氏の作品案が選出された。

同作品は、約2週間をかけて同氏が同社社員との交流を通して制作。常に未来を見つめ、これからの時代にあった「一歩先の未来の金融」の創造を目指す同社の企業イメージと、酢飯と刺身というシンプルな構造をもつ一方、素材の色や食感、味、そして形の組み合わせによって多様な姿を見せる鮨のイメージを重ねて、制作したとのこと。

メインの壁には鮨のドローイングを30作品。対面の壁には鮨の裏側を描いた3作品をそれぞれ展示。固定概念にとらわれず色々な角度から物事を見ていく同社の姿勢と呼応していることも特徴の一つとしている。

「ART IN THE OFFICE 2014」作品 川内理香子「鮨/寿司/すし/sushi」(部分)

現在、多摩美術大学絵画学科油画専攻4年在籍の同氏は、同作品に関して「食は万人に、世界に共通するものだと思う。(中略)食卓を囲み同じものを食べ、飲むことは、相手への理解を深める行為であると共に、意思疎通を超えた感覚の共有がある」とコメントしている。

過去の同プログラム作品、および本年度の詳細については、同社のWEBサイトで閲覧することができる。