2001年以来13年ぶりに復活したフジテレビ系の連続ドラマ『HERO』(毎週月曜21:00~21:54)の第1話が14日に放送され、視聴率26.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことが15日、明らかになった。瞬間最高視聴率は28.6%(22:08~22:09)で、時効成立を目前にして久利生検事(木村拓哉)が大西祐二(森山直太朗)に容疑を認めさせようとしているシーンだった。

初回視聴率26.5%と好スタートを切ったドラマ『HERO』

『HERO』は、東京地検城西支部を舞台に、木村扮する検事・久利生公平とそこに所属するメンバーの群像劇を描いたシリーズ。第2シリーズとなる本作では、木村演じる久利生公平が城西支部に3度目の赴任が決まったところから物語がはじまる。故・児玉清さんが演じていた鍋島利光の後任として次席検事に昇格した牛丸豊(角野卓造)、13年前と変わらず事務官を務める末次(小日向文世)と遠藤(八嶋智人)、警備から事務官に昇格した井戸(正名僕蔵)のほか、北川景子、杉本哲太、濱田岳、吉田羊、松重豊が演じた新メンバーも登場した。

この好スタートの要因について、制作サイドは「福田靖脚本のもと、楽しい丁々発止のやりとりなどが多くの支持を受けた理由の一つではないか」と予想。福田氏は脚本家として『救命病棟24時』『海猿』『龍馬伝』『ガリレオ』など、数々の話題作を世に送り出してきた。また、冒頭で勝村政信演じる江上達夫が検事から特捜に異動になった設定で登場したり、前作で松たか子が演じた雨宮舞子のその後が明らかになったりと前作ファンを楽しませる演出も。「今後も2001年のレギュラーだった出演者も登場する予定」とのことなので、松たか子含め、大塚寧々、阿部寛といった前作の人気を支えた俳優陣の出演も期待される。

前作の放送時は高校3年生だったという渡辺恒也プロデューサーは「たくさんの方に見ていただけたことが結果につながり、ありがとうございました」と感謝し、「『HERO』というドラマが、昔も今も変わらず愛されているんだなと実感しました。個性に富んだ素晴らしいキャストの皆さんの力と、前作と変わらないスタッフのチームワークがあったからです」と喜びのコメント。「久利生公平と麻木千佳(北川景子)のペアを中心に、それぞれのキャラクターがどう膨らんでいくか、"懐かしいけど新しい"HEROをお届けしていきたいと思いますので、ご期待ください」と呼びかけている。

21日の第2話、28日の第3話は2週連続で15分拡大放送を予定。第2話では、久利生が痴漢事件を担当し、谷原章介演じる敏腕弁護士・桜井丈太郎と対決する。