メルセデス・ベンツ日本は11日、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる「Cクラス」を、東京・六本木の東京ミッドタウンなどで披露した。同会場でプレス発表会も開催された。

新型「Cクラス」。東京ミッドタウンのキャノピー・スクエアにも展示された

新型「Cクラス」のコンセプトは「アジリティ&インテリジェンス」。素材選びから設計、製造工程まで、あらゆる部分に最先端技術を投入し、大きな進化を遂げたという。軽量高剛性アルミニウムハイブリッドボディを採用し、ボディシェルのアルミニウム使用率は約50%と、「量産車としては類を見ないレベル」に。製造工程において、自動車メーカーとして世界で初めて、「ImpAcT」接合方式(アルミニウムとスチールのコンポーネントを重ね合わせ、高速でリベットを貫通させることで接合する技術)を量産車に採用している。

「インテリジェントドライブ」と総称される安全運転支援システムも搭載。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラや、フロント・リヤバンパー・ラジエーターグリルなどに計6個搭載されたレーダーセンサーから得られたデータをもとに、先行車両・横切る車両・後方車両・対向車・歩行者などの位置を特定し、状況に応じてアクセル・ブレーキ・ステアリングを自動でアシストするという。

「まさに『部分自動運転』を実現しました」と同社。機能に裏打ちされた美しいデザイン、高級素材が生み出す快適性も新型「Cクラス」の特徴となる。

「メルセデスの本気を存分に感じていただきたい」

メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎氏(写真左)とマーク・ボデルケ氏(同右)

プレス発表会が行われた東京ミッドタウン ホールAでは、「C 250 スポーツ」など計5台が披露された。その他、キャノピー・スクエア(1階エントランス)に9台、「Mercedes me」に3台の新型「Cクラス」を展示。「メルセデス・ベンツ コネクション」にも同車が展示されたほか、「インテリジェントドライブ」を体験できるドライビング・シミュレーターも設置(7月12日から一般公開)された。

メルセデス・ベンツ日本代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏は、「Cクラスはラグジュアリーセダン市場でつねにトップクラスの台数を販売しています。そのCクラスが変貌を遂げ、新しく生まれ変わります。Sクラスとほぼ同等の知能を備え、内外装とも質感を高めた、比類なきスポーティセダンが誕生しました。メルセデスの本気を存分に感じていただきたい」と述べた。

また、同社代表取締役副社長のマーク・ボデルゲ氏は、「今後、Cクラスはボディ・バリエーションが拡大し、来年後半から新しいパワートレインを次々と導入します。クリーンディーゼル"Bluetec"、プラグインハイブリッドも導入する予定です」と説明していた。

新型「Cクラス」のラインアップと価格は、「C 180」が419万円、「C 180 アバンギャルド」が467万円、「C 200 アバンギャルド」が524万円、「C 250 スポーツ」が644万円(すべて税込)。なお、東京ミッドタウンでは13日まで、新型「Cクラス」デビューイベントを開催。キャノピー・スクエアと「Mercedes me」「メルセデス・ベンツ コネクション」の3カ所を回るクイズラリーも開催するとのこと。