Q.苦手な雑務は何ですか?

俺のデスクの上は紙が山積みになっている。どこに何の資料があるのか、自分では完全に把握できているが、周囲の人からは「腐海の森」と呼ばれている……。今回はマイナビニュース会員のうち男女500名に、苦手としている雑務は何か教えてもらった。

Q.苦手な雑務は何ですか?(複数回答)

1位 電話対応 46.2%
2位 部署の飲み会の設定 20.0%
3位 経費処理 12.0%
4位 資料整理 11.4%
5位 お茶くみ 9.6%

Q.その選択肢を選んだ理由を、それぞれ教えてください

■電話対応
・「緊張してうまく話せないから」(34歳女性/アパレル・繊維/クリエイティブ職)
・「言葉遣いがおかしくなってしまう」(29歳女性/情報・IT/営業職)
・「クレーム電話をとる機会が多いから」(31歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
・「早口や声が小さいなど、話が聞きにくい人の電話対応がおっくう」(33歳女性/アパレル・繊維/クリエイティブ職)
・「分からないこと聞かれると困る」(31歳女性/金融・証券/専門職)
・「間違ったり、ミスをすると会社の名誉にかかわる問題になることがあるから」(45歳男性/医療・福祉/専門職)
・「他部署の課長クラスの人からの電話はいまだに緊張する」(29歳女性/医療・福祉/専門職)

■部署の飲み会の設定
・「予算がちょうどよくおいしい店を探すのが大変……自分の好みと他の人の好みが合っているのかも分からないから、みんなが気に入ってくれるかどうか、終わるまで不安」(34歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「料理やお酒の品ぞろえが悪いと文句を言うえらい人がいる一方で、会費が高いと不満を言う人もいるので、部署の飲み会の幹事はやりたくない」(32歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「店を探すのが面倒……幹事だと出欠とったりとか自分がゆっくり飲み食いできないしいろいろと嫌だ」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「雑務は嫌いな方ではないが、センスが問われる飲み会幹事だけは苦手だから」(25歳女性/団体・公益法人・官公庁/その他)
・「あまり社内の飲み会が好きでないので」(28歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「終業後なのに無駄な時間を嫌いな人間と共有しなければならないという意識が拭えないため」(27歳男性/電力・ガス・石油/事務系専門職)

■経費処理
・「お金の計算が苦手」(28歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
・「数字に関して若干苦手な部分がある上に、微妙なものが多くどこまでを経費に充当するかで問題が出る事がある」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)
・「みんないい加減に伝票を記入するので、やり直すのが大変」(52歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「経費精算の項目で大体何かぬけ漏れがあって、管理職とか経理に迷惑をかけるから」(34歳男性/その他/営業職)
・「本来業務以外は、つい忙しさにかまけてためてしまうので、ますます大変になってしまいます」(54歳男性/電機/技術職)

■資料整理
・「ファイリングの作業をついためてしまって後で困る」(33歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「すべて同じトレイに突っ込んでしまうことが多いから」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「毎日の仕事の余裕がないときがあり、そのときに雑になおした資料を整理するのが苦手」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「資料が多すぎて管理が難しい」(23歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「持ち出していいもの、だめなもの、整理するのが面倒」(29歳女性/生保・損保/営業職)
・「何を破棄していいのか、何をどのくらい保管しておけばいいのかわからないので」(25歳女性/その他/秘書・アシスタント職)

■お茶くみ
・「うまくいれられるか不安」(32歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「おいしくいれるコツがわからないから」(30歳女性/学校・教育関連/技術職)
・「接客の教育を受けていないから」(62歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「お茶だしをするとき手が震えるので」(28歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「こぼしやすい」(25歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「今している仕事を有無を言わさず中断しないといけないから」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■総評
苦手な雑務、1位は「電話対応」で約半数の人がこれを選んだ。電話だと上手く話せず、敬語などの言葉遣いもおかしくなってしまう、という意見が多かった。「テンパってしまう」「どもってしまう」など、相当緊張している人もいるようだ。また苦情やクレームの電話が多いと、さらに苦手意識をもってしまうよう。「携帯からかける人が増えたせいか、雑音で聞き取りにくいことが多い」という声もあったが、社名や名前をもう一度聞き直すのが気まずくてイヤだ、という意見も結構あった。会社の窓口としての電話、失敗は許されないというプレッシャーがかかる業務だけに、30代の人からも「何年やってもなれない」「未だに少し緊張する」と敬遠されていた。

2位は「飲み会の設定」。いろいろな人がそれぞれに好みやワガママを言ってくるので面倒、という意見がほとんどだった。お店選び、スケジュール調整、予算金額の設定、メンバーの人間関係、席順、交通の便などなど、確かに気を遣い出したらキリがない。また、本来ならば自分は飲み会に参加したくないのに、それをセッティングしなければいけないジレンマに耐えられない、といった様子の人もいた。

3位は「経費処理」だった。「お金に関する知識がない」「数字や計算が苦手」という人が多く、また他の人のいい加減な記入に頭を痛めたり、領収書などをため込んでしまって自分の首を絞めるというパターンが多いようだ。4位は僅差で「資料整理」が選ばれた。「机の上が紙資料であふれている」「なんとも整理しがたく山積み」など、片付けられない人たちの悲鳴の声があがっていた。ファイリングするにも、資料の性質で分けて整理してから、なんて思っていると、忙しい業務の中でなかなか片付けがはかどらないのはよく分かる。整理上手になりたい……。

5位は「お茶くみ」。「女性にお茶くみさせる会社なんて考えが古い」という批判もあったが、 それ以上に「上手にお茶がいれられない」「コツが分からない」と悩んでいる女性の声が多かった。接客マナーも心配なようで、出す順番などを迷ってしまうという声も。いちいち仕事を中断しなければいけない煩わしさもあるようだ。

雑務にもそれぞれ向き不向きがある、ということが分かった今回のアンケート。片付け名人、お茶くみ名人、電話名人、それぞれに得意分野のノウハウをレクチャーしてもらって、雑務もできるだけ素早く楽しくこなしたいものだ。

調査時期: 2014年6月7日~6月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性208名 女性292名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート