ライオンのオーラルケアマイスター・河村有美子さん

誰だってきれいな白い歯でいたいと思うもの。今やセレブリティだけではなく、一般人も歯科でホワイトニングを行うことは珍しくなくなってきたといっていいだろう。だが、その一方で歯が汚くなる原因は意外と知られていない。

今回はライオンのオーラルケアマイスター・河村有美子さんからうかがった歯の汚れの原因と「歯にステイン(歯の着色汚れ)がつきやすい飲食物」を紹介する。

歯の気になる汚れ「ステイン」

歯につく汚れには「歯垢(プラーク)」「歯石」「ステイン」など、大きく分けて3つある。その中でも色が付くことで気になることが多いのは、「ステイン」(歯の着色汚れ)だ。着色性食品(コーヒー、紅茶)の色素やたばこのヤニが蓄積することが大きな原因である。

ステインが付着しやすい飲食物

それでは、ふだん我々が摂取している飲食物の中でステインが付着しやすいものは何だろうか。以下にまとめてみた。

歯にステインがつきやすい飲食物

コーヒー / 紅茶 / 日本茶 / ウーロン茶 / 赤ワイン / ぶどう / ブルーベリー / カレー / コーラ / ケチャップ / ミートソーススパゲティなど

こうして見てみると、すべての食べ物・飲み物は例外なく見た目の色が濃いものばかりだ。「ランチにカレーを食べてから食後にアイスコーヒー」「喫茶店などでコーヒーを飲みながら一服」などのシーンは、多くのサラリーマンに見られそうな日常の一コマ。ただ実は、これらの組み合わせは非常に歯の汚れをためやすいのだ。

ステインが付着した歯は見た目に問題があるばかりではなく、表面がザラザラするので、むし歯や歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が付きやすくなる。歯のトラブルを招かないようにする意味でも、ステインがつきやすい食材を摂取したときは、いつも以上に歯みがきを徹底して、ステイン付着の予防に努めるようにしよう。

文・船山壮太(verb)

取材協力 / ライオン オーラルケアマイスター: 河村有美子

人々の快適な暮らしをサポートするライオン快適生活研究所にて、オーラルケアの情報を発信中