日経BPは24日、書籍『人材危機―建設業から沈む日本』を発行した。日経アーキテクチュア、日経コンストランクション編。価格は1,728円。

『人材危機―建設業から沈む日本』

東京五輪特需に沸く中、「マンション計画が白紙に」「駅前開発が凍結された」「小売業が出店抑制」といったように、建設業界において「深刻なリスク」が顕在化している。同書は、日本全国で「人材危機」とも呼べる事態が進行しつつあると警告。人手不足により需給バランスが崩れ、建設職人の労務費が高騰して建設コストの上昇につながり、日本経済の足かせになっていると指摘する。

このような状況に陥った要因はなにか? 同書では、専門誌の記者が3年にわたって多角的な取材を敢行。建設業界関係者のインタビューを交えながら、人手不足のメカニズムと職人・技術者不足を乗り越える処方箋を解明する。

主な内容は、「プロローグ <事業ストップ、人手不足で企業が悲鳴>」「第1章 <なぜ職人不足は深刻化したのか>」「第2章 <続出する弊害、建築の品質に懸念>」「第3章 <五里霧中の人手不足対策>」。第2章では、金井誠大林組副社長と才賀清二郎建設産業専門団体連合会会長のインタビューを収録している。