埼玉県は16日、高額な投資用DVDを勧められ、借金して購入してしまう大学生の被害が相次いでいるとして、消費者に注意を呼びかけた。

埼玉県によると、大学の友人や先輩からの誘いがきっかけで高額な投資用DVDを勧められ、借金して購入してしまった大学生からの相談が増加。被害者は学生ローンの利用を勧められて支払っているケースが多いという。

ある事例では、大学の友人に投資会社の社員を名乗る人を引き合わされ、「投資用DVDで勉強し、投資すると必ずもうかる」と、代金56万円のDVDを購入するよう勧誘された。お金がないと断ると、学生ローンで借金するよう言われ、2社で借りて支払った挙句、DVD購入者が参加するセミナーを受けた際に「誰かを紹介すると1人に付き10万円がもらえる」と説明された。投資用DVDの内容はいい加減なもので、儲けもまったくなく、友人からは距離を置かれているという。

埼玉県は、それらの投資用DVDは実際に利益をあげることができず、借金を返済できなくなるケースが殆どだと警告。消費者に対して、突然、友人や先輩から勧誘されても、不要だと思った場合はきっぱりと断るようアドバイスしている。

また、安易な借金はしないこと、自分が加害者になり得ることや、友人との金銭トラブルに発展する可能性があることなどを忠告。困った時には、近隣の消費生活相談窓口に相談するよう呼びかけている。