突然だが、この写真を見てほしい。

こ、これは…

宝箱だ!

「え~、どこかのテーマパーク?」いやいや、違います。これは、VOYAGE GOROUPというIT関連企業のエントランス。今回はこの一風変わったオフィスの内部に、漫画家の石原まこちん氏と潜入する。

きっかけは、先日公開した無人島インターンシップ取材。VOYAGE GROUPさんへ伺ったときに内部の装飾などがかっこよかったため、急きょこちらも記事にしたらいいじゃん! ということになったのだ。

その場の盛り上がりとはおそろしいもので、ネタを求めて一緒に取材に来ていた漫画家の石原まこちんさんも記事に出てもらうことになった。最初に宝箱を見て驚いていた人こそ、何を隠そうまこちんさんである。ちなみに、無人島インターンシップの取材は無事に漫画に生かされて、現在『ビックコミックスピリッツ』(小学館)連載中の『キミ! さいよー』にて展開、マイナビ2016にも掲載されているそうだ。

・登場人物一覧

石原まこちんさん
漫画家。主な作品に『THE3名様』など。現在、小学館の『ビックコミックスピリッツ』にて『キミ、さいよー!』連載中。第1巻も好評発売中。

青柳智士さん
VOYAGE GROUP 取締役CCO(最高文化責任者)。ゲームや漫画を愛する文化系男子。

江頭令子さん
VOYAGE GROUP 広報IR室 室長 ラーメン二郎を愛するツンデレ美人広報。

海賊をテーマにしたオフィス

同社がオフィスを改築したのは2010年のこと。CCOである青柳さんが旗振り役として推進したそうだ。「VOYAGE GROUP」という社名は海賊の航海をイメージしており、オフィス内の意匠も海賊のテーマで統一されている。エントランスに宝箱があった理由が、おわかりいただけただろうか。

青柳さん「実際は金貨デザインの圧縮タオルなんです。本当は山盛りだったんですが、来客される方々に配っていたらどんどんなくなっていって…。定期的に発注しています(笑)」

海賊なのに自ら宝を発注し、お客さんに与えているとは太っ腹な話だ。こちらも金貨を一枚もらって、オフィス内をどんどん見せてもらった。

会議室の内装はすべて別デザイン!

最初に案内されたのは会議室。といっても普通の会議室ではなく、12部屋のデザインがすべて異なっているというから驚き! 「お金をそんなにかけられないので、ひもとか鉄とか…現場を保護する資材なども使えば安くできるかも、といろいろ工夫をしています」と青柳さん。

手前は石垣、奥は建築資材を使用した会議室。

海藻…!? と思いきや、パーツとパーツを組み合わせる資材。この部屋は「ユーラシア」。

漫画の宣伝になるため、積極的に体を張ってくれる石原まこちんさん。

それぞれの会議室には、「アトランティス」「ムー」「レムリア」「パシフィス」など、過去・現在・伝説上の大陸の名前がつけられていて、航海に出た海賊たちが立ち寄ることをイメージてしている。廊下や部屋の床にある模様は…? と尋ねると、「航路を表しています」と回答が。「ライン」と名付けられた航路が各大陸(会議室)につながり、机やホワイトボードを伝ってフロア全体をぐるっと一周するよう配置されているらしい。

このように床にはりめぐらされた航路が、会議室の中やホワイトボードにまでつながっているのだ。

せっかくなので、週刊連載をしている漫画家さんにホワイトボードにイラストを描いてもらった。

面接でこんな学生、いない

青柳さん「かっこいいだけのオフィスを作るくらいなら、カフェに行って仕事をすればいいのではないか? と思っていて。"VOYAGEらしさ"というのが大きなテーマになりました。例えば段ボールは1枚1枚って薄いけど、集まると強度が増して椅子になったりする。それが経営理念につながっているんです」

こちらは日本間の会議室。

まこちんさん「こんな感じになっちゃいますね」と寝そべる。電源タップがTVのリモコンに見えてきた。

畳の下は収納にも使える。一気に人の家を覗いている気分…

社員全員にヒアリングした新オフィス

どうしてこんないろんなテイストの部屋を作ったのだろうか?

青柳さん「新オフィスへの要望については、社員全員にヒアリングしました。どういうものがいいですか、今困っていることは? といったのをきいて、最大公約数をうまくまとめていきました」

江頭さん「社員も意見を言っているし、施工中は搬入の様子などが見えていたので、わくわくしていましたね。なんで石垣があるんだろう? とか、吸音材は内部に使うのかな、と思ったら、そのまま素材が出ているとか(笑)」

この部屋が吸音材を使った部屋。声が吸い込まれる。ホワイトボードが三方向にあるのも使いやすそう。

ふかふかなので思わず寄りかかってしまった。

まこちんさんの描いたイラストが外からちらちら見える…。

同デザインの小会議室も4部屋設置してあり、こちらは「South America」など現在の大陸の名前がつけられているそうだ。壁には、部屋によって違った素材で渋谷の地図が表現されている。

右手で指さしているのが、現在地。

会議室だけでこのボリューム! 「今日はこの部屋がいいな」と気分によっても楽しめそうだ。