日産自動車は26日、「スカイライン」に高出力・低燃費・軽量なターボチャージャー付ガソリンエンジンを搭載した「スカイライン 200GT-t(次世代ターボ車)」を発表した。

日産「スカイライン200GT-t」の発表披露会も実施された

同社は今年4月、2014年度国内販売の取組みに関する説明会の中で、ダイムラー社とのパートナーシップの成果として、新型2.0リットルガソリンエンジンを搭載した「スカイライン」の発売を明らかにしていた。今回発表された「スカイライン 200GT-t(次世代ターボ車)」では、先に発売されたハイブリッド車のデザインや安全性能はそのままに、力強く、低燃費で軽量な「次世代ターボチャージャー付ガソリンエンジン」の走りを実現しているという。

この新しいエンジンが搭載されたことで、排気量を抑えつつ、最高出力155kW(211PS)というクラストップレベルの動力性能で、ノンターボ2.5リットルエンジンに匹敵する力強さと加速性能を発揮。信号待ちからの発進、ワインディングでのコーナーからの立ち上がり、高速道路の合流時などにおいて、優れた加速性能を体感できる。アイドリングストップ、直噴ガソリン機構、可変バルブタイミング、電動油圧パワーステアリング、充電制御を採用し、JC08モード燃費13.6km/リットルの低燃費も実現した。

次世代ターボ車の発表に合わせて行われた記者会見では、日産自動車CCOの西川廣人氏が、「新型スカイラインは2月の発売以来、3カ月で5,000台以上購入されました。しかし我々が狙っているのは、プレミアム・セダンのマーケットで非常に存在感のあるクルマにすること」と説明。ハイブリッド車に続いて次世代ターボ車を投入することで、「かつてセダン市場でスカイラインは抜群の存在感がありました。あの時代の存在感を出したい」「台数としては『年間5,000台以上売りたい』ということになりますが、台数を追うよりも存在感を高め、日本を代表するプレミアム・セダンに育てていきたい」と話していた。

「スカイライン 200GT-t(次世代ターボ車)」は6月5日から全国で販売開始。「200GT-t」「200GT-t Type P」「200GT-t Type SP」の3グレードが用意され、価格は383万4,000~456万8,400円となっている。