国民生活センターはこのほど、スマートフォン向けの「フリマアプリ」を利用した取引で子供や若者のトラブルが相次いでいるとして、消費者に注意を呼びかけた。

「フリマアプリ」とは、スマートフォンやタブレット上で実際の「フリーマーケット」のように商品の出品、購入ができるアプリケーション。手軽に利用できるため、若い世代を中心に利用されている。

代金のやり取りは個人間ではなく運営会社を通して行われ、商品が買い手に到着した後、出品者に運営会社から代金が支払われるシステムが主流。簡単に商品購入ができることから、想定外の高額な買い物になる場合もあるという。

主な事例を見ると、女子中学生がスマートフォンでフリマアプリをダウンロードし、1カ月で500点以上、合計約300万円の商品を購入。支払は両親のクレジットカードを財布から抜き出して行っていた。また、「新品。未使用でタグ付き」と表示されていた洋服を定価の半額で購入したが、届いた商品は中古品で素材やサイズもタグと異なっていた事例もあった。

同センターは、日頃からスマートフォンの利用ルールについて「親子で決めておくことが大切」と指摘。トラブルが発生しても、運営会社の規約に規定がなければ解決は個人間の話し合いに委ねられ、返金等が困難になる場合もある。フリマアプリをダウンロードする際は、規約等をよく読み、理解したうえで慎重に利用するよう呼びかけている。