不動産経済研究所は19日、2014年2月の首都圏のマンション・建物市場動向を発表した。それによると、マンションの新規発売戸数は前年同月比24.1%減の2,651戸となり、10カ月ぶりに前年を下回った。2度の大雪が影響したとみられる。なお、前月比では45.2%増加した。

地域別発売戸数は、東京都区部が1,039戸(全体比39.2%)、都下が274戸(同10.3%)で、東京都のシェアは49.5%。このほか、神奈川県が858戸(同32.4%)、埼玉県315戸(同11.9%)、千葉県165戸(同6.2%)となった。減少率(前年同月比)を見ると、神奈川県以外が2桁台の大幅減を記録した。

月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏) 2012年2月~2014年2月

新規発売戸数に対する契約戸数は2,138戸で、月間契約率は80.6%。前月比で2.0ポイント増、前年同月比で4.2ポイント増加した。地域別契約率は、都区部84.8%、都下85.0%、神奈川県85.7%、埼玉県55.9%、千葉県68.5%となった。

1戸当り平均価格は5,064万円で、前月比427万円増、前年同月比775万円増。1平方メートル当り単価は70.8万円で、前月比4.8万円増、前年同月比8.2万円増となった。

即日完売は288戸、フラット35登録物件戸数は2,507戸。2月末現在の翌月繰越販売在庫数は3,851戸で、前月比616戸減、前年同月比2,039戸減。3月の発売戸数は6,000戸と見込んでいる。