あまりにも似すぎているから反発する。アイツとは違う!!と差異化を重ね、アイデンティティを保とうとするのは、人間らしさのあかし。そしてこれは、都道府県にも当てはまる話だ。というわけで今回は、マイナビニュース会員の男女400名に、ライバル関係にありそうな都道府県はどこか尋ねてみた。
Q.ライバル関係にありそうな都道府県と言えばどこですか?
1位 東京都と大阪府 16.5%
2位 埼玉県と千葉県 15.0%
3位 茨城県と栃木県 9.7%
4位 島根県と鳥取県 5.2%
5位 群馬県と栃木県 5.0%
■東京都 vs. 大阪府
・「大阪府と東京都、全く反対な感じがするので」(38歳女性/自動車関連/その他)
・「関東対関西の代表みたいな」(24歳女性/その他/その他)
・「大阪府はいつも東京都を目の敵にしているから」(31歳女性/医療・福祉/専門職)
・「お互いバカにしてる」(23歳男性/警備・メンテナンス/技術職)
・「古来、歴史的にも、永遠のライバルかな」(45歳女性/その他/その他)
■埼玉県 vs. 千葉県
・「東京都を挟んでライバルな感じがする」(35歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「No.3争いが」(36歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「どっちがより都会か、みたいなことを言ってそう(笑)」(27歳女性/その他/秘書・アシスタント職)
・「お互いが都会と思っていそうだから」(36歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「西武対ロッテ」(33歳男性/マスコミ・広告/技術職)
■茨城県 vs. 栃木県
・「U字工事がいつもライバル視しているからです」(30歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「北関東の地味な県だから」(28歳女性/商社・卸/技術職)
・「田舎度が近そうなので」(22歳女性/その他/事務系専門職)
・「マイナー争い」(31歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「栃木県出身の人に間違えて『茨城出身だよね?』と聞いて猛烈に怒られたから……あんなに怒るとは思わなかった」(24歳男性/情報・IT/技術職)
■島根県 vs. 鳥取県
・「同じ山陰だから」(27歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「何となく漢字の表記が似ているし、実際あやふやな認識の人が多い県だと思うので」(22歳女性/その他/その他)
・「いつも位置関係を迷うので」(42歳男性/医療・福祉/専門職)
・「お隣同士で、地味なところが似ている」(28歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
・「スタバなどどちらが先に出店したとかニュースになっているから」(50歳以上女性/その他/その他)
・「関係ない人にとっては、右だろうが左だろうが関係ないが、当人にとっては負けられない戦いがあるのだろうと思う」(43歳男性/情報・IT/技術職)
■群馬県 vs. 栃木県
・「知名度の低さで争ってそう」(26歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)
・「いい具合に張り合ってそう」(31歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「北関東の覇者はどっちだ?」(35歳男性/機械・精密機器/販売職・サービス系)
・「なまりが似てる」(25歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「あと茨城県も含めて関東三つ巴の戦い」(30歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
■総評
ライバル関係にありそうな都道府県ランキング、第1位に輝いたのは「東京都と大阪府」だった。どちらも東西一の大都市で、関東と関西の代表として比較されることも多い2県だけに、意識するなという方が難しいのかもしれない。しかし、「大阪府が一方的に絡んできてるイメージ」「いつも大阪府が東京都にけんかを売ってる」「大阪都構想などかなりライバル視しているはず」なんて回答もチラホラ。何となく冷めている東京都と激しやすい大阪府……そんなタイプの違いもまた、ライバル関係に拍車をかけている気がする。
2位は「埼玉県と千葉県」だった。関東での序列争いで、東京都、神奈川県に次いで「関東ナンバー3争いしている」という意見が多かった。「どっちが都会かで競い合う」など、お互い一歩も譲らず、「実際、言い合いを始めるとすごかった」という実体験を元に話してくれた男性もいた。しかし、客観的に見ると「どちらもださい」という意見も……。
3位の「茨城県と栃木県」は、栃木県出身のお笑い芸人"U字工事"のネタで、一躍脚光を浴びた(?)ライバル関係だ。やはり互いに「都会度」を競っているようだが、周囲から見ると「隣県で分かりにくい」「間違えやすい」「雰囲気が似てる」と、小さな小さな違いにしか映らないよう。それも当事者たちからすれば腹立たしい、というところか。ごめんねごめんねー!!
4位は「島根県と鳥取県」と中国地方の2県が入った。お隣同士の2県で確かに漢字もすごく似ていて、見た目にも区別が難しい。他の地方からは非常に間違われやすいだけに、いら立ちも募るのだろう。5位は「群馬県と栃木県」と栃木県が再登場! 北関東のあちこちの県にケンカを売っているよう。ここに先ほどの茨城県が加わって、「関東三つ巴の戦い」が繰り広げられるそう。小競り合いがすごそうだ……。
なお、この記事中での2県の表記は、2013年の人口推計を参考に、人口が多い順で全て統一しております。どちらが先か、並び順でのケンカはご遠慮ください。
調査時期:2014年3月3日~2014年3月4日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女400名
調査方法:インターネットログイン式アンケート