「プリンスホテル」の料理を学食として食べられる……そんな噂を耳にした。むむむ? どういうことだ? だって「ホテルレストラン=高級レストラン」で、「学食=おばちゃんが作ってくれる安ウマ飯」でしょ? この2つが融合するなんてにわかに信じがたい。しかもそのプリンスホテルの学食、一般開放しているので学生以外でも誰でも気軽に利用できるというではないか。筆者のような「いきつけはオレンジ色の牛丼屋」というテーブルマナー知識ゼロ人間でも入店は可能なのだろうか。ということで、噂の発端である東京都の西巣鴨駅近くにある「大正大学」まですっ飛んで行きました。

都営地下鉄三田線・西巣鴨駅下車、徒歩2分で大正大学の正面入り口に到着。凱旋門のような立派な門が目印。大正大学5号館、話題のレストランはこの建物の最上階である8階にある

ホテルの味が気軽に

エレベーターを降りると気品溢れる「鴨台食堂(おうだいじきどう)」の文字が迎える

取材に応じてくれたのは、プリンスホテル系学食である「Cafe & Dining鴨台食堂(おうだいじきどう)by Princehotels & Resorts」をプロデュースするプリンスホテルのビジネス開発部主任・加藤英里子さん。あのぉ、突然お邪魔してスミマセン、しかもジーパンで。こんな斬新で素敵なレストランいつオープンしたんでしょ。

「大正大学5号館のリニューアルに伴い、大学様よりお声を掛けていただきまして2013年4月にオープンしました。巣鴨はもともとご年配の方に人気のエリアですが、現在は駅前開発も進んでいましてマンションも続々と建設中。実はファミリー層も多くなり、近隣の小学校では1クラス拡大するほどエリア人口は増加しているんですよ。レストランとしてそういったマーケットにも魅力を感じられたので、大正大学様のコンセプトに賛同して開店しました」。

フロアは120席、個室併せて136席のキャパ。照明も美しく広い空間を感じられる。素晴らしい眺望。この日は一面雪景色だった

展望もよい個室、8~20名まで利用できる

まさか"おばあちゃんの原宿"にそんな変化が起きていたとは、とげぬき地蔵もびっくりだ。学生のみならずたくさんの方に学食で食事をしてもらい、少しでも地域貢献につなげる……そんな想いがビシビシ伝わってきますな。

「『東京プリンスホテル』副料理長などを経験してきた鈴木千春シェフが、当店の支配人兼料理長として腕を振るっていますから、もちろん味は確かです。一番の人気メニューは『網焼きサーロインステーキ(ライス付き)』(1,100円)。学生さんからはハンバーグ、海老フライ、オムライスなど盛り沢山な『よくばりランチ』(大正大学学生は650円、一般は800円)が人気ですね。日曜日のランチでは『ハーフブッフェ』(1,800円)をお客様に楽しんでいただいています」。

「網焼きサーロインステーキ(ライス付き)」(1,100円)。※サラダ、デザートは通常は付きません

この値段設定、マジかよ! プリンスホテルの高級料理がこんなリーズナブルに食べられるなんて。どうやら陰の企業努力と徹底的なコスト見直しでこの金額は成り立っているらしい。大正大学の学生さん、20歳前後で「プリンスホテル」が"いきつけ"とは羨ましすぎるぞ!!

コスパ最強すぎるサーロインステーキ

今回用意していただいた料理は、オープン当初から大人気の「網焼きサーロインステーキ(ライス付き)」(1,100円)と、女性から絶大な支持を得ている「フレンチトースト」(600円)。ぎこちない扱いのナイフとフォークで、早速ステーキを食べてみた。

なんて、なんて贅沢な味なんだ! 一流ホテルレストランの味が理解できる舌ではないのは重々承知の上だが、これは美味ィィ! お次はフレンチトースト。こ、これはもしや、中がとろっとろで口内でとろけるやつではないか。生クリークとメイプルシロップともマッチして、安定のおいしさだ。

女性に大人気の「フレンチトースト」(600円)

生クリーム&メイプルシロップに付けていただく。ほっぺたが落ちそうなぐらい美味

うぅぅ、超一流過ぎて眩しいぜ。巣鴨にこんな最高なスポットがあったとは。リーズナブルにプリンスホテルの味を楽しみたい方はぜひ、大正大学の「Cafe & Dining鴨台食堂(おうだいじきどう)」に足を運んでみてはどうだろうか。

(文・A4studio 東賢志)