アウディ ジャパンは13日、「The new Audi A8 Press Conference」を都内で開催し、同日発売の新型「A8」を披露した。

「The new Audi A8 Press Conference」で披露された新型「A8」

「A8」はアウディのラインナップの頂点に立つプレミアムラグジュアリーサルーン。「細部にわたりアートの領域まで高められた」という美しいデザインで、中でも25個のLEDハイビームで構成される革新的なマトリクスLEDヘッドライトが特徴。シングルフレームグリルがより彫刻的なデザインとなり、バンパーやボンネットの形状も刷新されている。

インテリアは2種類の「アウディデザイン セレクション」を用意。BOSEサラウンドシステムも標準装備し、アクティブノイズキャンセレーションで騒音を低減するなど、高い快適性能も兼ね備えた。安全装備も充実し、パークアシスト付アウディパーキングシステムを全車標準装備としたほか、自動ステアリング修正機能が付いたアクティブレーンアシスト、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロールといった最新の装備も追加された。

プレスカンファレンスに登壇した大喜多寛氏とジュリアン・レンツ氏

「The new Audi A8 Press Conference」では、アウディ ジャパン代表取締役社長、大喜多寛氏がプレゼンを行い、新型「A8」について、「今回のモデルチェンジで、さらにエレガントでダイナミックなデザインに進化を遂げました。我々のクラフトマンシップの粋を集めた車です」と述べた。プレミアムセグメントのシェア拡大をめざすフラッグシップモデルとして投入し、2014年度の販売目標を前年比20%増の650台としている。

この日はドイツのアウディAGから、「A8」のプロダクトマネージャー、ジュリアン・レンツ氏も来日。同車の特徴でもあるマトリクスLEDヘッドライトに関して、「世界初となる幻惑防止ハイビームを搭載しました」と紹介した。ハイビーム時にカメラでセンシングを行い、必要に応じてLEDを個別に点灯・消灯することで、対向車や先行車を幻惑することなく、正確に路面を照射できるシステムだという。

「人間は外部情報の90%を視覚から収集するにもかかわらず、暗闇に非常に弱い。光に関してもお客様に最高のものを提供したいとの思いから、新たな技術を導入しました」とレンツ氏。また、インテリアもさまざまな改良が行われており、「とくに日本市場から要望が多かったのがトランク容量。先代モデルより10リットル増えて530リットルとなり、大きな荷物も簡単に収容できるようになりました」と説明していた。

同車は6モデルをラインナップ。「A8 3.0 TFSI quattro」「A8 4.0 TFSI quattro」「A8 L 4.0 TFSI quattro」をはじめ、「A8 hybrid」も標準モデルに加わった。これらのモデルは3月13日に発売され、価格は970~1,370万円。残る2モデルは5月8日に発売され、価格は「A8 L W12 quattro」が2,085万円、「S8」が1,620万円となっている。