第86回アカデミー賞授賞式が現地時間2日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演女優賞が発表された。

今年の栄えある栄誉を手にしたのは、ケイト・ブランシェット。『アビエイター』(2004年)で第77回アカデミー賞助演女優賞に輝いたのに続いて、2回目のオスカー女優となった。主演女優としての受賞は初で、『エリザベス』(2007年)で第71回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたものの受賞を逃して以来の悲願を達成した。

今回の受賞作は、ウディ・アレン監督・脚本の『ブルージャスミン』。ニューヨークでセレブ生活を送っていたものの、夫も財産も失い、転落していく人生の中で精神を病んでいくひとりの女性が再起をかけて奮闘するドラマを描いたもので、ケイト・ブランシェットがヒロインを演じている。

主演女優賞に輝いた、ケイト・ブランシェットは授賞式の檀上で「素晴らしい演技をした他の候補者の中で、賞をいただけるのは本当に大きな意味があることです。ウッディ・アレンのシナリオのおかげで私はここに立っています。その他にもスタッフや家族など大勢の方々がいなければ、受賞はできませんでした。関わった皆さんすべてに感謝します」とコメント。さらに、「この映画に関わるのは私の仕事の集大成とも言えるようなものでした。皆さんとこの6年間やってきたことは本当に光栄で、私をよりよい女優にしてくれました」と振り返った。

また、「女性を中心に描いた映画はニッチと思っている人がいるかもしれませんが、見たいと思っている人はたくさんいるんです。稼ぎ頭にもなれるんです」と、映画ビジネスの世界に対する苦言とメッセージをユーモアを交えて述べた。

今回、主演女優賞にノミネートされていた候補者は、他に『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムス、『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロック、『あなたを抱きしめる日まで』のジュディ・デンチ、『8月の家族たち』のメリル・ストリープの4人。

映画『ブルージャスミン』は、5月10日より全国公開。

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