『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』キービジュアル

4月25日にバンダイビジュアルより発売されるOVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』Blu-ray BOXを記念して、3月30日に東京・新宿ピカデリーにてスペシャル上映イベントの開催が決定した。

この上映イベントは、OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』全3話と、1月29日に発売されたTVシリーズのBlu-ray Box2に収録されたピクチャードラマ『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 次なる戦い(エピオン・アレス)』を新宿ピカデリーの大スクリーンで上映。さらに、主人公ヒイロ・ユイ役の緑川光とデュオ・マックスウェル役の関俊彦を招いたトークショーも開催される。さらに会場には、TVシリーズのBlu-ray Boxイラストや『Endless Waltz』Blu-ray Boxの描き下ろしイラストなども展示。また、今回の発表に合わせてカトキハジメ氏によるBox in Boxの描き下ろしイラストも初公開されている。

チケット料金は3,500円で、3月16日22:00より新宿ピカデリー公式サイトにて販売開始。チケットはネットのみの販売となるが、残席があった場合は翌日に劇場窓口でも販売される。

Blu-ray BOXのインナージャケット

なおBlu-ray BOXには、特典として新作のドラマCDが同梱されるが、今回はCDの収録を終えた緑川光(ヒイロ・ユイ役)、関俊彦(デュオ・マックスウェル役)、中原茂(トロワ・バートン役)、折笠愛(カトル・ラバーバ・ウィナー役)、石野竜三(張五飛役)と、ガンダムパイロットを演じた5人からのメッセージも公開されている。詳細は以下のとおり。

新作ドラマCD収録時の様子

――『Endless Waltz』のその後を語る今回の新作ドラマCDを収録するにあたってのお気持ちをお聞かせください。

緑川:ヒイロはいまだにゲーム収録などで演じる機会が多いのですが、今回のように本編の続編にあたるストーリーで、再び演じる事ができるのはとてもうれしいです。いつの日か、さらにその後のお話もやっていただきたいものですね。そのためにも、これからも『ガンダムW』を応援していただけるとうれしいです。

関:テレビシリーズが始まってから、はや20年近くたとうとしています。『Endless Waltz』のその後のエピソードということで、興味深く演じさせていただきました。すでに自分たちの機体を廃棄してしまった彼らが、新たな危機にどうやって立ち向かうのか、懐かしさとともに当時のデュオに少しでも近づけたらと願いつつ取り組みました。

中原:『Endless Waltz』のBlu-ray Box化に加え、再びあの頃のトロワたちに会えるというのは、二重にうれしいですね。マイクの前に立つと、あの頃の自分に戻ったような気分になりますし。それはやはり『ガンダムW』が「トロワ」が自分の中では大きなウェイトを占めていて、今も色あせない魅力を放ち続けているからなんでしょうね。

折笠:『Endless Waltz』の収録スタジオでこの続きがあったらいいね~とメンバーでお話していたのですが今回こんな風に現実となりとってもうれしいです。そしてその後が知りたくなるようなすてきな作品に出会えたこと、とても幸せです。

石野:当事病気で長い間仕事のできない状態から最初にいただいた仕事でしたのでね。ただもう必死に食らいついていく事しかできなくて……。それが作品の持つ重いテーマと共に、どこか記憶の片隅に封印されていたような気がします。今回新たなストーリーに参加させていただいて、その封印が解かれたような、止まっていた時間が再び動き出したかのような感じがしますね。

――ドラマCDとBlu-ray Boxを楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

緑川:劇場版のもとになったOVAシリーズですが、こちらにはこちらの良さがあるので、ぜひ見ていただきたいです。オーディオコメンタリーでも言いましたが、2本目のラストは秀逸! 当時はとても気に入っていて、何度もそこだけ見返したりしました(笑)。どんなことでもいいので、ドラマCDの感想を聞かせていただけるとうれしいです。

関:こうしてBlu-ray Box化して発売されるのも、『ガンダムW』を応援してくれたウイングファンの皆さんのおかげだと思います。モビルスーツの戦闘シーンはもちろんのこと、個性的なキャラクターたちが地球せまし・宇宙せましと生き生きと活躍する姿を、さらに美しい映像でたっぷりと堪能してもらえたらうれしいです。

中原:ファンの皆さまのおかげで『Endless Waltz』もBu-ray Boxになったのだと思います。本当にありがとうございます。ひそかに、この後も新たな展開が続々と出てくれればいいなぁと自分では思っているのですが(笑)。存分に『ガンダムW』の世界をご堪能ください。そして皆さまからの感想等もお聞かせいただければ幸いです。

折笠:久しぶりに「カトル」を演じられると興奮しすぎて……知恵熱!?(笑)で、せっかくのオーディオコメンタリーの声が、ごめんなさい! ヒドイ事になっております(汗)それもどうぞ笑って楽しんでいただけたらうれしいです。

石野:シリーズが終わってから随分と長い時間がたちました。リアルタイムで見てくださった方をはじめ、世代を超えて支持してくださる方がたくさんいらっしゃる事は本当にありがたいですね。この先、どんな展開が待っているのかはわかりませんが、再び新たなシリーズを通して皆さまにお目にかかれる事を心から願っています。

『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』は1997年に制作されたOVAで、舞台は、世界を二分したA.C.195の戦乱『新機動戦記ガンダムW』から一年後。地球圏統一国家の外交官リリーナ・ピースクラフトが誘拐されたことを発端に、トレーズ・クシュリナーダの娘を名乗るマリーメイア・クシュリナーダが率いる反乱軍(マリーメイア軍)が決起する。モビルスーツ(MS)サーペントとX18999コロニーを地球に降下させる真の「オペレーション・メテオ」が発動され、反乱軍に参加した張五飛を除く4人のガンダムパイロットとの熾烈な戦いを描いている。

カトキハジメ氏によるBox in Boxの描き下ろしイラスト

TVアニメ『新機動戦記ガンダムW』からの人気を引き継いだ本作は、OVAシリーズの発売後の1998年には全国47館で劇場上映も実施。5人のガンダムパイロットをはじめとした個性的なキャラクターやMSが人気を博し、平成のガンダムシリーズの中でも高い人気を誇っている。なお、TVアニメ版のBlu-ray BOXは、「Box 1」が2013年11月22日に発売され、「Box 2」は2014年1月29日に発売される。

『Endless Waltz』のBlu-ray BOXには、第1話「静かなる軌道(サイレント・オービット)」、第2話「過ぎ去りし流星(オペレーション・メテオ)」、第3話(最終話)「永遠への回帰(リターン・トゥ・フォーエバー)」の本編3話に加え、TVシリーズ編集版である「ODD&EVEN NUMBERS オペレーション・メテオI&II」もHDリマスターで同時収録。基本はTVシリーズ編集版だが「II」には新作カットもあるという。

初のオーディオコメンタリーや録り下ろし新作ドラマCD、32ページのブックレットに加え、OVA第1話トレーラーやTV-CF集、デジタル・イラスト・ギャラリーなどの映像特典も充実。収納BOXは菱沼義仁氏、寺岡巌氏による描き下ろしで、カトキハジメ氏による「BoxinBox」は、別売のBlu-ray『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇』(別売)も合わせて収納可能となっている。価格は18,360円で、2015年4月24日までの期間限定生産。バンダイビジュアルより発売される。

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