「メダルをあげられるものならばあげたい!」と思う選手は誰ですか?(画像はイメージ)

約2週間にわたり世界各国の選手が熱戦を繰り広げてくれたソチ五輪。すばらしいパフォーマンスでメダルを獲得できた選手がいた一方で、惜しくもメダルにあと一歩届かなかった選手も数多くいた。その「紙一重の差」が生み出すドラマに、涙した人も多かったのではないだろうか。そこで、マイナビニュース会員300名に「正直、メダルを取らせてあげたかった選手」を聞いてみたので、理由とあわせて紹介する。


正直、メダルを取らせてあげたかった選手を教えてください。


1位 浅田真央(フィギュアスケート) 55.7%
2位 上村愛子(モーグル) 22.0%
3位 高梨沙羅(ジャンプ) 9.7%
4位 高橋大輔(フィギュアスケート) 5.3%


■浅田真央
・「現役最後(の五輪)かもしれないとのことで、長年の努力が美しく実を結んでほしかった」(45歳男性/その他/クリエイティブ職)
・「前回は銀メダルだったので、今回は金メダルをとってほしかった。4年間の頑張りも踏まえて、いい結果が出てほしかったと思う」(22歳女性/情報・IT/技術職)
・「正直、周りの重圧があったと感じる。2日目の滑りが感動的だったので余計にそう感じる」(29歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「あの涙を見たらメダルに値すると思うから」(27歳女性/電機/事務系専門職)


■上村愛子
・「前回オリンピックの時の『なんでこんな一段一段なんだろう』のコメントがすごく印象に残っていたし、実際ひとつひとつ順位を上げて5回目のオリンピックだったので、今度こそ!と思った」(22歳女性/その他/その他)
・「毎回いい順位なのに、今回は疑惑の判定だから」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「青春をすべてモーグルにささげてきた彼女にあげたい」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)


■高梨沙羅
・「初出場で若いのにプレッシャーをかけすぎていたと思うから」(22歳男性/商社・卸/技術職)
・「普通に実力は上位のような感じがするから」(34歳男性/情報・IT/技術職)
・「あれだけメディアに騒がれ、地元に期待され、本人も取れると思っていたのでは。青ざめた顔なのにコメントがしっかりしていて、気の毒だった」(27歳女性/商社・卸/営業職)


■高橋大輔
・「ずっと日本の男子フィギュアをけん引してきた選手であり、その集大成の大会だったから。演技も素晴らしく、メダルまであとわずかだったから」(33歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「前回銅だったし実力もあるから」(23歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)


■総評

1位はフィギュアスケート女子シングルで6位入賞を果たした浅田真央選手。ショートプログラムは転倒するなどのミスがあったが、フリーでは自己ベストを更新する演技を披露し、涙を見せるシーンもあった。投票者からは「いつもがんばっているから」と不断の努力を評価する声や「フリーの演技は最高だったから」と、会心の演技がメダルに値するとの意見が多数見られた。

2位はモーグルの上村愛子選手。過去4大会連続で入賞を果たしていながら、5回目の今回も4位とメダルに届かなかった点を理由に挙げている人が多かった。「審査員の判定に疑問を感じた」という意見もあり、3位の選手が目に見えるミスをしていただけに、余計に上村選手にメダルをあげたいと思う人もいたようだ。

3位はスキージャンプの高梨沙羅選手。ワールドカップで日本人最多の19勝を挙げるなど圧倒的な強さを誇っており、金メダルの大本命だっただけに「実力はトップだから」という理由が多く見受けられた。4位はフィギュアスケートの高橋大輔選手。今大会が最後の五輪とされており、「これまでの成果に対して」と、長く男子フィギュアスケート界をけん引してきた高橋選手に有終の美を飾ってもらいたいという意見が大半だった。

「近代オリンピックの父」と呼ばれるピエール・ド・クーベルタン男爵は、「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく参加することである」と言ったとされている。ただ、やはり日本人選手に肩入れしてしまい、メダルを取ってもらいたいと思うのが日本人の心情なのだろう。今回、残念ながらメダルを取れなかった全日本人選手には、次回の平昌五輪でその悔しさを晴らしてもらいたいものだ。

調査時期: 2月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性137名 女性163名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート