2013年11月に劇場上映された長編アニメ『BAYONETTA Bloody Fate』のBlu-ray&DVDが14日に発売され、同日に東京・シネマート新宿にて発売を記念した上映会が行われた。

左から木﨑文智監督、田中敦子、園崎未恵、プラチナゲームズ神谷英樹氏、BAYONETTA(橋本真帆)

『BAYONETTA Bloody Fate』は、2009年にプラチナゲームズが製作し、セガより発売された、海外でも高い評価を得た人気アクションゲーム『BAYONETTA』(ベヨネッタ)を長編アニメ化した作品。監督は『バジリスク~甲賀忍法帖~』や『AFRO SAMURAI RESURRECTION』などを手がけた木崎文智氏、アニメーション制作は「GONZO」が担当する。人知を超えた肉体と能力を持つ魔女ベヨネッタが、両手両足に装備した武器と体術のコンビネーションで華麗に天使たちを狩る、∞(ノンストップ)クライマックス・アクションがどのような形でアニメ化されるのか、発表時に大きな話題となった。

イベント上映では、本編の上映終了後に、ベヨネッタ役の田中敦子、ジャンヌ役の園崎未恵、木崎文智監督、そして原案協力として参加したプラチナゲームズの神谷英樹氏が登壇。昨年の主要キャスト舞台あいさつにおいて「ゲームに惚れ込んでいたのでアニメの配役が決まった際に昇天し、楽しい気持ちで挑戦できた」と述べていた田中だったが、今回は「どんなシーンでも下品にならないように演じるよう心がけた」と役どころを明かし、お気に入りのシーンについては「"昇天させてあげる"という台詞です」と照れながら説明。また、田中が「キスや舌なめずり、キャンディーを出す音も自分で演じており、スタジオで1人演技するのはちょっと恥ずかしい」というエピソードを語ると、園崎から「すいません。その真横で聞かせてもらいました。ごちそうさまでした」と笑顔で返し、会場から喝采を浴びていた。

そして、園崎は「2人が戦う場面で羽が舞うシーンがあり、コンテ段階から気に入っていたが、映像化されることでさらに素晴らしいものになっていた」と見どころを明かしながら「最後のジャンヌの台詞"お前が…"というところが最も好き。このシーンにたどり着くために、今までの彼女の行動があったと思います」と作品への熱い想いを吐露。さらに、注目のシーンとして木崎監督は「バーへ誘う黒猫が登場するが、この猫が猫好きにはたまらないシーン」を挙げると、家で猫を3匹飼っている田中は「たまらなかったです!」と即答。そして、神谷氏は「一番楽しかったのは、最後のジュベレウスとの戦いで、ベヨネッタがまさかの"お仕置き攻撃"を繰り出したシーン。噛み砕いていくと、田中さんと園崎さんが、同化しているバルドル=若本規夫さんを好きなようにしているというすごいシーンですよ」と太鼓判を押した。

ラストにはスペシャルゲストとして、本作のイベントに華を添えてきたモデル・橋本真帆がベヨネッタのコスプレで登場。これまでの『ベヨネッタ』関連のイベントではPRに徹し、基本話さない橋本だが、2月14日は彼女の21歳の誕生日。ということで、橋本はベヨネッタのPR活動に携われた喜びを伝えたほか、「最初はベヨネッタのコスプレに不安がありましたが、皆さんの声援でがんばることができました」と述べ、コスプレ姿ではにかむ様子を見せた。

そのほか、会場ではWii U専用ソフト『ベヨネッタ2』の映像が公開されたが、最後のあいさつで神谷氏は「ご縁があったら、また『2』の劇場版も木崎監督にお願いいたします」と次回作の期待を込め、監督に熱いエールを送り、イベントは幕を閉じた。