東京急行電鉄は15日に相次いで発生した事故を受け、運転見合わせとした東横線・目黒線の一部区間とこどもの国線について、16日初電から全線で運転再開した。

東急東横線5050系

東横線・目黒線の運転見合わせは、元住吉駅で15日0時30分頃に発生した列車衝突事故によるもの。東急電鉄によれば、この事故の負傷者は16名(軽傷)で、原因について、「事故当時、ATC(自動列車制御装置)が正常に作動していたことは確認済であり、国土交通省の運輸安全委員会および警察の調査中」としている。

列車衝突事故の発生時から、東横線は全線で運転見合わせに。朝5時頃から東横線渋谷~菊名間と目黒線武蔵小杉~日吉間で運転を見合わせた。同日の18時58分頃から東横線渋谷~武蔵小杉間で折返し運転が行われ、16日初電から東横線・目黒線ともに全線で運転再開されている。15日の初電から終電までの影響人員は、東横線で約50万5,700人、目黒線で約4万9,600人。運転再開された16日も、一部区間で速度を落としての運転が行われた。

東急電鉄が運輸営業を行うこどもの国線では、こどもの国駅で15日7時頃、ホームの屋根が約40mにわたり落下する事故が発生。これにともない、長津田~こどもの国間で終日運転見合わせとなった。事故発生時から15日終電までに104本(上下各52本)が運休し、影響人員は約7,800人とされた。

事故翌日のこどもの国駅の様子

こどもの国線も16日初電から運転再開。こどもの国駅のホームの屋根は取り除かれ、駅付近の駐車場に仮置きされてあった。