阪堺電気軌道は3月1日にダイヤ改正を実施する。「あべのハルカス」のグランドオープン(3月7日)を前に行われ、超低床車両「堺トラム」が天王寺駅前へ乗り入れる。

「堺トラム」が天王寺駅前へ乗り入れる

「堺トラム」は昨年、1編成目(カラーリング呼称「茶ちゃ」)が我孫子道~浜寺駅前間でデビュー。3月には2編成目が導入される予定で、カラーリング呼称は「紫おん」(しおん)に決まった。今回のダイヤ改正で、「堺トラム」の天王寺駅前への乗入れが実現。「あべのハルカス」がオープンする天王寺・阿倍野エリアへの利便性向上を図る。

これを記念し、3月1日に天王寺駅前乗入れ開始記念セレモニーも実施。天王寺駅前11時0分発の電車から営業運転が開始される。「堺トラム」は天王寺駅前~浜寺駅前間で、平日は上下計20便、土休日は上下計17便(平日・土休日とも一部、我孫子道駅発着の区間運転あり)の運転を予定している。

一方、阪堺線恵美須町~我孫子道間の電車については、利用状況に合わせて運転本数の見直しが行われ、昼間時間帯は現行の1時間あたり5本から3本に運転本数を減らす。南霞町駅にて朝の時間帯に実施している地上改札も廃止するとのこと。

住吉公園駅発着の電車は朝7・8時台を除き、すべて我孫子道駅発着に。天王寺駅前~我孫子道間は昼の時間帯に6分間隔での運行となり、細井川・安立町・我孫子道の各駅での乗車機会を増やして利便性を高めるとしている。