メッシュフィルターの開発・製造を行うくればぁは、メッシュを利用した洗って再利用出来るPM2.5対応マスクなども企画・製造販売し、最先端のマスクの開発をしている企業だが、この度、マスクに付着するウイルスや細菌を不活性化(撃退)させるマスク「ピッタリッチ」の開発に成功した。

同社は、マスクに付着したウイルスや細菌を不活性化させることで2次感染(マスクから手へ)を防げることに着目し、マスク表面にウイルスや細菌の不活性化フィルターを採用し、商品化に至った。マスクのフィルターの機能としては0.1ミクロンの微粒子を99%以上、捕集(第三者機関の試験結果あり)しており、正面からのウイルスやPM2.5の通過は難しく、マスクに付着したウイルスを触った手で2次感染する可能性を絶つことでマスクの効果を上げている。

従来型の使い捨てマスクでは、静電気の力で微粒子や有害物質などをマスクに吸着させ99%止める仕組みを採用しているものが多いが、実際に静電気の力でどのぐらいマスクに付着しているかは、第三者機関で試験された映像でチェックしてみよう。


■脅威のノロウイルスも99%不活性化させるマスクのフィルター
試験はノロウイルスに最も近いとされるネコカリシウイルスにて試験。99%を不活性化(撃退)できていることが確認されている。50回洗濯した状態でも不活性化させる機能を維持できる持続性も併せ持っており、現状100回以上の洗濯試験も行われているという。

マスクを付けることでウイルスや細菌の飛沫を止めることは可能だが、マスクに付いたノロウイルスは、マスクを外す時やズレたマスクを戻す際、手に付着してしまう。その意味でも、不活性化の意味は大きい。

■インフルエンザウイルスA~C型(人、鳥、豚)も99%不活性化
昨年2月以降、中国では鳥インフルエンザウイルスにより57人が死亡(致死率25%)。感染者の4人に1人が亡くなるという最悪な結果となっている。今年もすでに感染者が出ており、マスクに付着したインフルエンザウイルスへの対応も必となっている。インフルエンザウイルスについても、静電気の力でマスクに吸着させることは決して得策ではないだろう。

■赤ちゃんがかかりやすいRSウイルスも99%不活性化 - 子供のぜんそく対策にも
RSウイルスとは、子供が2歳までにはほぼ掛かると言われている肺炎の原因とされるウイルス。マスクを付けることでウイルスや細菌の飛沫を防止できるが、マスクに付いたウイルスを手で触ることによる2次感染への警戒も必要となる。マスクに付いたRSウイルスを不活性化させることで、2次感染を予防することは、子供のぜんそく対策にも有効といえそうだ。

ウイルスや細菌をどんな薬品で不活性化させているのか?

ウイルス・細菌を不活性化させるために、4級アンモニウム塩をフィルターに染色(固定化)させることで、長期的に効果を持続させている。これは繊維に色を染色させる技術と同じで、服の色が落ちないように、フィルターに染色(無色)した4級アンモニウム塩は50回洗濯試験をした状態でも不活性化効果は持続できているという検査結果が出ている。100回洗濯した場合でもウイルス不活性化効果は残るとされているが、何回まで残るかは現在試験中とのことで、PM2.5については、100回以上洗濯しても99%以上、捕集できているという。なお、4級アンモニウム塩は、一般的に歯科医が治療中に口の中の洗浄液として用いるもので、人体にはまったく影響のない薬品である。

ノロウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルスを99%不活性化する注目のマスク「ピッタリッチ」についての詳細はこちらのサイトもあわせてチェックしてみよう。

※ウイルスや細菌は植物に部類されるため、死滅や撃退ではなく、同様の意味を表す「不活性化」という言葉を用いるのが一般的だが、ここではわかりやすくするために死滅・撃退もあわせて使用している。