石けんを使用してのこまめな手洗いが大切(政府広報オンラインより)

内閣府政府広報室では、本格化しているインフルエンザの流行を受け、政府広報オンラインや政府広報オンラインFacebookなどを通じて、インフルエンザ対策について情報を公開している。

こまめな手洗いが体内侵入を防ぐ

国立感染症研究所の発表(1月24日)によると、全国約5,000の定点医療機関から今月13~19日の1週間に報告されたインフルエンザの患者数は、1医療機関当たり11.78人になった。全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者は推計約66万人で、前週の約34万人から大幅に増加している。

政府広報オンラインでは、インフルエンザウイルスの体内侵入を防ぐための重要なポイントとして、「手洗い」を挙げている。ウイルスは様々なものに触れる手に付着している可能性が高いが、ウイルスには石けんに弱いという性質がある。そのため、外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前の手洗いの際には石けんを用いての手洗いは、効果的な対策のひとつとなる。

また、免疫力が低下していると、インフルエンザに感染しやすくなるだけではなく、症状が重くなるおそれもある。ふだんから十分な睡眠とバランスのとれた食事を心がけ、免疫力を高めておくことも必要といえる。そのほか、室内を適度な湿度(50~60%)に保つことや、なるべく人混みや繁華街への外出を控えることも大事となる。

なお、重症化しやすい人には、予防接種を受けることも大切。ワクチンは、インフルエンザが発症する可能性を減らすほか、発症した場合も重症になるのを防ぐ効果(持続期間は一般的に5カ月程度)があるという。しかし、流行するウイルスの型は毎年変わるため、その都度接種するのが望ましいとのこと。

幼児や妊婦、高齢者は特に注意

急な発熱(38度以上)やせき、のどの痛み、全身の倦怠感などインフルエンザが疑われる症状が出た場合には、早めに医療機関(内科や小児科)を受診することが大切といえる。特に、幼児や妊婦、高齢者や持病のある人は、肺炎や脳症などの合併症など重症化する可能性があるので特に注意が必要となる。

また、「けいれんがある、呼びかけに答えない」「呼吸が速い、または息切れがある」「呼吸困難、苦しそう」「顔色が悪い(青白)」「おう吐や下痢が続く」「症状が長引いて悪化してきた」「胸の痛みが続く」といった症状が出た場合は、すぐに医療機関での受診が必要となる。

政府広報オンラインでは、正しい手洗いの方法や、人にインフルエンザをうつさないための「咳エチケット」などについても詳しく案内している。また、政府広報オンラインFacebookでは、インフルエンザについて、Q&A形式で分かりやすく解説している。