PHP研究所はこのほど、書籍『人口が減り、教育レベルが落ち、仕事がなくなる日本―これから確実に起こる未来の歩き方』を発売した。著者はジャーナリスト、出版プロデューサーの山田順氏。価格は1,575円。

『人口が減り、教育レベルが落ち、仕事がなくなる日本―これから確実に起こる未来の歩き方』(出典:PHP研究所Webサイト)

通常、エコノミストの多くは、GDPや企業業績、株価、財政状況など、各種経済指標から「ありそうな未来」を予測するといわれている。投資家もほぼ同様だ。だが同著の著者は、未来予測に関しては、まずその国の「人口」を見て、次に教育のレベルが高いかどうかを見る。それだけで「ほとんど確実な未来」が描けるのだという。

アベノミクスや東京オリンピック開催で浮かれる日本の未来についてはどうか。「老人の街でやる2020年東京五輪」、「ものづくり国家・ニッポンの崩壊」、「仕事を機械に奪われ、失業者が増える」、「増税で締め上げられ監視される市民生活」など、著者の未来予測は悲観的だ。同著では、30年以上のメディア生活で培った視点や情報網を駆使し、多くの日本国民が目を背けたい「現実」を提示しつつ、今後のビジネス、投資、生活に役立つ「未来地図」を描いたという。

著者の山田順氏は1952年神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年、『光文社ペーパーバックス』を創刊し編集長を務める。2010年からフリーランス。著書に『出版大崩壊』(文春新書)などがある。