三陸鉄道は4月の全線運転再開に合わせ、新たに新車両5両を導入する。うち3両は、南リアス線の一般形車両と同型の36-700形。北リアス線の老朽化した車両の置換え用として新造する。さらに新お座敷車両36-Z1形、新レトロ車両36-R3形も各1両を新製導入する。

新お座敷車両36-Z1形(イメージ)

新レトロ車両36-R3形(イメージ)

新お座敷車両36-Z1形は、「三陸の技 まるごと博物館」をテーマに、外観・内部ともに岩手の古民家をイメージしてデザイン。車内には岩手の伝統工芸品を展示し、スポット照明を当てることで博物館の雰囲気を演出。客室内の照明も和風とする。

機能面では、空気ばね台車の採用により、従来のお座敷車両より乗り心地が改善されているとのこと。北リアス線で企画列車・団体貸切列車として活用される。今後、愛称公募を実施する予定で、詳細は2月に発表となる。

新レトロ車両36-R3形は、現在のレトロ調車両と同型ながら、色やデザインを一部変更。南リアス線にて、祝日などに定期列車で運転するほか、団体貸切列車として使用する予定。なお、これらの新車両導入にあたって、昨年の南リアス線36-700形と同じく、クウェートからの震災復興支援の一部を活用したという。