「新年に続けたい目標」、親の1位は「節約・貯金」、子どもの1位は「家での毎日の勉強習慣」

ベネッセコーポレーションが展開する通信講座「進研ゼミ」はこのほど、「親子に聞く2014年こそ続けたい目標調査」を実施、結果を公表した。同調査は2013年12月7日~8日、全国の親子624組を対象にWeb調査にて実施。親は、小学4~6 年生から中学1~3年生の子がいる父親または母親、各312名の計624名。子は小学4~6年生から中学1~3年生まで、各学年104名ずつの計624名。子の回答は、親による代理回答だった。

「新年に続けたい目標」、子どもの1位は「家での毎日の勉強習慣」

「新年に続けたい目標」について親、子どもに尋ねたところ、親の1位は「節約・貯金」(41.8%)、2位「運動」(35.4%)、3位「ダイエット」(29.2%)。子どもの1位は「家での毎日の勉強習慣」(33.8%)、2位「早寝・早起き」(30.3%)、3位「忘れ物をしないこと」(25.6%)という結果となった。

「2014年に配偶者に続けてほしいと思う習慣」については、女性から男性では1位「運動」(25.0%)、2位「家事の手伝い」(23.7%)、3位「ダイエット」(21.2%)。男性から女性では1位「特にない」(27.6%)、2位「家・部屋や席の整理整頓」(25.6%)、3位「節約」(24.0%)となった。

「配偶者に続けて欲しいと思う習慣」、女性から男性は「運動」、男性から女性は「特にない」

「新年に親から子に続けさせたい習慣」を尋ねたところ、1位は「家での毎日の勉強習慣」(50.3%)、2位は「部屋や机の整理整頓」(44.2%)、3位は「早寝・早起き」(40.5%) という結果に。子どもの「家での毎日の勉強習慣」は、親子共通の目標でもあることが明らかとなった。

「新年に親から子に続けさせたい習慣」、1位は「家での毎日の勉強習慣」に

小学生の学習、継続の秘訣は「楽しんでできる」「すぐ分かる」「褒め・励まし」

親子共通の目標である「子どもの学習に関する目標」について、「継続するために必要なこと」を子どもに尋ねたところ、小中学生ともに「楽しんでできる仕掛け」が1位、「分からないとき、すぐに教えてくれる存在」が2位に。小学生は続いて「ほめたり励ましたりしてくれる存在」が3位に、中学生は、同率2位として「達成度(どこまでできたか)や成果がわかる仕掛け」が並んだ。

「学習に関する目標を継続するために必要なこと」、小中学生共に「楽しんでできる仕掛け」が1位に

中学生は「自分で学習成果が確認できること」を重要視しており、小学生と比較して自立した学習が身についてくる様子がうかがえるものの、小学生は、「分からないときは導いてくれ、要所で褒め、励ましてくれる」といったサポートを、中学生より必要としていることがわかる。

1日平均3回以上褒められる子どもは、目標を「継続」し、勉強時間も長め

「2013年に立てた目標を続けられているか」との質問には、1日3回以上褒められている子では、63.4%が「続けている」と回答。一方、1日1~2回の子では58.2%に留まっている。また、まったく褒められていない子(少数のため参考値)では42.3%と、やや差の開く結果となった。

1日3回以上褒められている子は、63.4%が「目標を続けている」と回答

1日あたりの家での勉強時間について尋ねたところ、まったく褒められない子では「1時間未満」の層がもっとも多く(47.1%)、1~2回褒められる子でも同様の結果(44.7%)となった。一方、1日3回以上褒められる子では「1時間以上2時間未満」の層がもっとも多かった(43.8.%)。

1日あたりの家での勉強時間、まったく褒められない子は「1時間未満」が最多

子どもに対し、勉強しなくちゃ、と思っているときに「勉強しなさい」と親に言われたときの気持ちについて質問したところ、約半数が「イライラする・頭にくる」「やる気がなくなる」と回答。同社では、我が子を想う親の気持ちとは裏腹に、子どもの心理には逆効果となってしまっているかもしれない、と分析している。

「勉強しなさい」と言われると、約半数が「イライラする・頭にくる」「やる気がなくなる」

日本ポジティブ心理学協会代表理事の宇野カオリ氏は、ポジティブ心理学の視点から考える、子どもの継続力をアップさせる褒めかたとして、「『今回は○○ができていたね、よく頑張ったね!』というように、努力したことで達成できた成果やプロセスを、なるべく具体的に褒めることもポイントです。またその際、次の目標を設定するように促すことも重要です。『今回は〇〇ができたから、次は●●ができるといいよね』という具合に、次の目標を定めて積み重ねていくように方向づけると持続的な向学心アップにつながります」と指摘している。