読売テレビ開局55年記念ドラマ『お家さん』(日本テレビ系)の制作発表会見が13日、都内スタジオで行われ、キャストの天海祐希、小栗旬、生瀬勝久、相武紗季、西村雅彦、泉ピン子、原作者の玉岡かおるらが出席し、意気込みを語った。

ドラマ『お家さん』の制作発表会見に出席した天海祐希(左)と小栗旬

本作は玉岡かおるの同名小説のドラマ化。明治から昭和にかけて神戸に実在した一軒の砂糖問屋「鈴木商店」が、わずか半世紀の間に世界を股にかけた総合商社へと発展する奇跡を描いている。

「鈴木商店」の女主人・鈴木よねと、よねと固いきずなで結ばれた番頭・金子直吉のコンビを、天海と小栗が初共演で挑むことも話題の本作。撮影中のお互いの印象について聞かれると、まずは天海が「撮影前はまっすぐで、クールな外見に似合わない熱さを持った役者だと思っていました。今はさらに鈴木よねさんが、直吉さんに対して持っていたくらいの期待をもって小栗君を見ています」と信頼を寄せる。

これに小栗も恐縮しつつ「以前から色んなタイミングでちょこちょこお会いしていましたが、今回演じるのは初めてで楽しいです。どかっと現場にいてくだるので、直吉のように走り回っていたらケツを拭いてくれそうな懐の深い方です」と賛辞で返した。

また、演じる上で特に気をつけていることの話題になると、会見にもピシッとした和装で出席した天海は「お着物ということなので、姿勢に気をつけています。そのときの感情によってちょっと緩めたり、襟が崩れないように」とこだわりを説明。よねの夫で初代店主・鈴木岩治郎を演じる生瀬は「関西弁でも少し違う神戸弁にこだわりました」と些細なイントネーションにも気を遣っていることを明かした。さらに、直吉と恋仲の女中・千を演じる相武は、まだ撮影前で「時代物が初めてなので、お着物の着方とか、立ち姿とか気をつけたいです」と期待を語り、「関西出身なので、神戸弁ということにも気をつけていきたいです」と生瀬に負けじと意気込んでいた。