イタリアのアウトモビリ・ランボルギーニはこのほど、生産を終了した「ガヤルド」の後継モデルとなる「ウラカン LP610-4」を発表した。610PSの新V10エンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.2秒というスーパースポーツカーとなった。

ランボルギーニ「ウラカン LP610-4」

「ウラカン」のエクステリアデザインは、直線的だった「ガヤルド」から一変。曲面で構成されるグラマラスなボディとなった。全体として万人向けの受け入れやすいデザインに大きく変化した印象だが、ランボルギーニのアイデンティティともいえるフロントバンパー下のエアスクープは継承されている。ボディサイドのエアスクープやヘッドライトにも、攻撃的なランボルギーニの個性が残された。

エンジンは5.2リットルの新型V10で、8,250rpmで610PSを発揮する。直噴システムを採用したことにより、「ガヤルド」のV10エンジンに対して低燃費でありながら、出力を向上させた。カーボンとアルミを統合した新ハイブリッドシャシーによる軽量設計との相乗効果で、パワーウエイトレシオは2.33kg/PSというレーシングカー並みの数値を実現している。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ・トランスミッション「ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ(LDF)」を搭載、完全電子制御の四輪ドライブシステムによって4輪を駆動する。また、ステアリングホイールに取り付けられたスイッチでドライブモードを切り替えられるようになった。「ストラーダ(公道)」「スポルト(スポーツ)」「コルサ(レース)」の3種類から選択でき、ギアボックスやエンジンをはじめ、エンジン音、4WDシステムなどの設定が大きく変化する。

「ウラカン」は2014年1月から、世界60都市以上で130回以上にわたり開催されるプライベート・プレビューイベントで公開される。その後、ジュネーブ・モーターショーにて世界公式デビューを飾る予定だ。