2013年10月初旬、多くの企業で2014年4月に入社予定の学生に向けて内定式が開催された。学生は初めての社会人を目前に控えて、希望を膨らませていることだろう。そんな中、世界で3,000万部、日本で180万部販売されている書籍「7つの習慣」を出版するフランクリン・コヴィー・ジャパンは、入社までの期間において学生自身が意識改善にチャレンジすることを推奨。意識を改善することで、入社までの期間をより有意義に過ごしてほしいと考えている。

そこで今回は、入社までの準備期間に何かチャレンジしたいと考える学生に向けて「7つの習慣」を紹介。7つの習慣のすべてが分かる「7つの習慣 - 成功には原則があった!」は、17年前の1996年12月に出版されたにも関わらず2013年10月15日時点でAmazon「ビジネス・経済」分野でトップ10をキープし続けるなど、「7つの習慣」は、時代のトレンドに左右されずに長く愛読されている書籍であることがわかる。

スティーブン・R・コヴィー著
「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」

■初版で12万部!「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」
同社は、世界で3,000万部、日本国内でも180万部を販売している書籍「7つの習慣」を出版しており、2013年8月30日に「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」を発売。同著は、原書に忠実に訳し直しており、誰が読んでもより理解しやすい内容で、初版12万部を発行している。

「7つの習慣」シリーズは、著者のスティーブン・R・コヴィー博士が、過去200年間の成功に関する文献を研究し、長期にわたり成功するための原則を体系付けまとめた書籍。ビジネススキルだけを習得するための書籍ではなく、成功するために必要な人格を形成するための原理原則が紹介されている。

このように「7つの習慣」は、誰が読んでも分かりやすく解説されているため、これから社会人デビューを果たす学生に、ぜひ読んでほしい書籍の一つとなっている。

■経済産業省が提唱する社会人基礎力とは?
経済産業省は、2006年から職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力として「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つを軸とした「社会人基礎力」として提唱。同項目からも考えられる通り、パソコンスキルや営業力など業務に直接的に結び付く基礎学力よりも、主体性や課題発見力、柔軟性などの人間が本来持っているマインドについて述べられている。また、社会人基礎力は、基礎学力や専門知識を活かすために必要な能力としても紹介されている。

■「前に踏みだす力」を磨くためには?
この社会人基礎力と「7つの習慣」では、多くの共通点がある。例えば「前に踏み出す力」の一つとして挙げられている「主体性」。7つの習慣では、同様に第一の習慣として「主体的である」ことを紹介している。

「主体性」には、自発的に率先して行動することだけではなく、感情を抑えて自らの価値観を優先することという意味がある。例えば、「~しなければならない」ではなく、「~しようと思う」といった主体的な言葉を使用することなど、どんな状況に対しても自身で自分の反応を選び、その状況に影響を与えることが重要だと「7つの習慣」では紹介している。その他にも、「自覚」「想像」「良心」「意志」の4つの能力をコントロールし、バランスのとれた強い人格を築くことなどを意識することで主体性を磨く事を説明している。

■「考え抜く力」の鍛え方
次に「考え抜く力」で挙げられている「計画力」。「7つの習慣」では、第二の習慣「終わりを思い描くことから始める」や第三の習慣「最優先事項を優先する」を紹介している。例えば、「終わりを思い描くことから始める」では、人生におけるすべての行動を測る尺度、基準として、自分の人生の最後を思い描き、それを念頭に置いて一日を始めることが重要だと説明。仕事に置き換えると、個人的なミッション・ステートメントを明確にすることで、目的や目標を達成するまでの見通しを立てることができる。

また、社会人になると学生時代に見ていた環境が一変する。現実と自分が思い描いていた社会人生活とのギャップに、目的や目標を見失う新入社員もいるかもしれない。ミッション・ステートメントを明確にし、考えることを習慣化させることで、行動や結果にも変化が現れてくるだろう。

■チームワークは重要?
最後に「チームで働く力」に挙げられている「傾聴力」や「柔軟性」。「7つの習慣」では、第四の習慣「Win-Winを考える」や第五の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」を紹介している。

学生時代は、限られたコミュニティに属することで、生活は成り立つ。しかし、社会に出るとあらゆる人とのコミュニケーションが激増。そんな中、相手と良好な人間関係を築く為には「Win-Win」を意識することが重要となる。しかしながら、すべての相対する人が、「Win-Win」を意識しているわけではない。そのような相手と人間関係を築く際には、まず相手を理解する努力に徹することが大切だと「7つの習慣」では紹介している。

今までも相手に自分を理解してもらえず困った経験を持つ学生も多いだろう。人格があり、次に人間関係があり、それから自分の言いたいことを表現することを意識すると、相手との関係性にも変化が出てくるはずだ。

このように「7つの習慣」では、多くの成功するための原理原則が紹介されている。社会人になるための準備物の一つとして「7つの習慣」を実践してみてはいかがだろうか?