最終的には「香港でいい撮影ができた」と振り返ったマイケル・ベイ (C)BANG Media International

マイケル・ベイ監督が、映画『トランスフォーマー』シリーズの第4弾『トランスフォーマー ロストエイジ』の香港の撮影現場で暴漢に襲われたことが明らかになった。

暴漢は撮影セット近くの屋台店主だったようで、「数千ドル(数十万円)」を支払わないと撮影クルーもろともレンガで殴ると脅してきたという。マイケルがその要求を拒否するとその男が殴りかかってきたが、マイケルは何とかそれを回避した模様。マイケルは、この一件を自らのウェブサイトに次のように記載している。

「メディアで出回っている話は本当じゃないんだ。香港での撮影初日に、ヤクにやられたような連中が朝から何時間も僕のクルーに好戦的な態度を示してきた。その中の1人が何人かの俳優たちがかけていた音楽がうるさいといちゃもんをつけ、金属製のカートみたいなものをもって来て、数千ドルを支払わないとレンガでぶん殴るって脅してきたのさ」

そしてマイケルは、屋台店主には相応の保証金を支払ったものの、彼らはそれに上乗せして法外な金額を要求してきたと続けている。

「撮影で彼らの商売に迷惑がかかるのは確かだから、屋台店主たちにはちゃんと全員にそれ相当の補償金は支払っているにも関わらず、そいつはその4倍もの額を要求してきた。だから僕が乗り込んでいって、そいつと取り巻き連中にそんな法外な額は支払えないってきっぱり言ったのさ。それが気に入らなかったみたいだね。すると、その1時間後に、そいつがエアコンの部品みたいなものを手に、撮影中の僕のクルーに近づいてきたんだよ。それで僕のところまできて、僕の顔を殴ろうとしたんだ。でも何とかそれをよけて、その武器を床に投げ捨てて、そいつを押しのけたよ。そしたら護衛が駆けつけて、取り押さえたんだ」

噂では顔の右半分に怪我を負ったとされているが、マイケルはその件については言及していない。ただ、その暴漢たちが事件の最中に、撮影クルー7人にかみつこうとして、結局4人が警察に逮捕されたと続けた。

「暴漢1人を抑えるのに、7人の大男が必要だったくらいさ。ブラッド・ピットの『ワールド・ウォー Z』に出てくるゾンビみたいな輩だ。取り押さえる男たちを振りほどいて、かみつこうとしていた。実際に護衛の1人のナイキのシューズにかみついて、ほんとクレイジーだったな。まったく、(ナイキの)エアマックスでよかったよ。空気が抜けちゃったけど、つま先部分は大丈夫だったんだ。そいつらを取り押さえるのに、結局、暴動鎮圧用の装備をした15人の香港警察の警官が必要だった。それで、警官に対する暴行罪で結局4人が逮捕され……まあ最終的には、香港でいい撮影ができたけどね。最高の撮影場所だったよ」

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