「結婚相手にするなら年収は○○万円以上」は叩かれる!?
女性が結婚する際に重要視する、男性の年収。女性が声を大にして「年収は○○万円以上じゃなきゃダメ!」と宣言すると、ネット上では激しく叩かれる傾向にあります。
確かに、男性から非難されても仕方がないアンケート結果もあります。アットタイプが行った調査によれば、「結婚相手に求める理想年収ランキング」では、1位が500~599万円(19.2%)、2位が600~699万円(17.7%)、3位が700~799万円(15.4%)。しかも5人に1人が1000万円以上を希望するという、衝撃の事実が明らかになっています。
対して男性の平均年収は、平成23年に国税庁が行った年収調査によれば、25~29歳が367万円、30~34歳が434万円、35~39歳が498万円。平均額だけを見ると、最も回答数が多かった500~599万円にも届いていません。
しかも結婚を希望する20~30代女性の大半は、平均年収が500万円を越える40~54歳は結婚対象としては見られないという。こんな難題を突きつけられては、男性が悲鳴を上げるのも致し方がない現状なのです。
女性は年収で男性の"サバイバル能力"を見ている
こういった仕組みを頭では理解し始めながらも、女性たちの多くは、やはり年収に目をとらわれます。それはなぜかと言うと、年収で男性にサバイバル能力があるか否かを見極めようとしているのです。
会社員だからと言って終身雇用が絶対ではない、不安定な現代。今の会社が倒産しても転職できるサバイバル能力を女性は求めています。それは、子供を妊娠・出産し産み育てる期間は一人のときのように働けない女性にとって、必要不可欠な条件。年収が高い男性は転職可能な"武器"を備えていることも多いため、女性はそこに期待を寄せているのです。
女性たちが望む年収に達していない男性の多くは、「どうせ自分は稼いでいないから」と、年収が少ないことを結婚できない大義名分にしがちです。女性たちは、そんな言い訳は聞きたくないと思います。
結婚したい女性の多くは、結婚後も働き、妊娠しても働いて生活費を入れ、出産しても家事・育児と仕事を両立させようと計画を立てているケースが増えています。それなのに男性側に年収が低いことをあらかじめ言い訳されては、一緒に乗り切る覚悟を持てない。
年収は結婚しない言い訳にはならない!?
そして現実的には、「高収入男性としか結婚したくない!」とは考えていません。アット・タイプが実施した「ギリギリ結婚できるかな、と思う相手の最低年収額は?」というアンケートでは、1位が300~399万円(27.0%)、2位が400~499万円(24.4%)。実は十分、20~30代男性でも取得可能な年収額を挙げているのです。
ですから実は、年収は結婚しない言い訳にはならないと言えます。非常事態時には「俺が頑張る」という男らしさを見せる気概があれば、女性は十分に納得することが結果として表れているからです。
ただし、「月の生活費は50万円ぐらい欲しい」などと、現実と向き合っていない女性も多数存在します。男性のみなさんは、そういった女性たちを見抜く目も養いつつ、パートナー探しをしてみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。1200人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力が武器。事務、販売、接客など数多くの職業を経験後、2004年にフリーライターとして活動開始。多種多様な依頼をこなすうちに人物取材を得意とするようになり、男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。ライター活動中に取得した心理カウンセラーになるために学ぶ必須項目の心理学と取材データを元に、処女作の「恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80」(講談社)を上梓。心理カウンセラーとしても活動中。「恋愛コラムニスト内埜さくらのブログ」も更新中。