『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』メインビジュアル

11月30日より劇場上映されるアニメーション作品『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』の本予告映像が公開され、新たな先行場面カット、エンディングテーマなど新情報が明らかになった。

本予告映像には、シリーズを通してのヒロイン・草薙素子(CV:坂本真綾)や、眠らない眼を持つ男・バトー(CV:松田健一郎)らおなじみのキャラクターに加え、新キャラクターとなるソガ大佐(CV:沢木郁也)や、ヴィヴィー(CV:藤貴子)らも登場。ダイナミックなアクションシーンで魅せる約1分の映像に仕上がっている。この本予告映像は、本日より公式サイト、および全国劇場にて公開されている。

さらに、エンディングテーマは、青葉市子と本シリーズの音楽を手がける小山田圭吾の一人ユニット、コーネリアスによる「外は戦場だよ」に決定。同曲は、作詞を坂本慎太郎、作曲を小山田圭吾が務める。11月27日には、本作のサウンドトラック『攻殻機動隊ARISE O.S.T.』のリリースも決定しており、コーネリアスによるシリーズを通してのオープニングテーマ「GHOST IN THE SHELL ARISE」はもちろん、『border:1 Ghost Pain』のエンディングテーマ「じぶんがいない」(salyu×salyu)、『border:2 Ghost Whispers』のエンディングテーマ「外は戦場だよ」(青葉市子、コーネリアス)も収録されるという。

『border:2 Ghost Whispers』の物語では、501機関から独立を果たし軍内部での自由を得た草薙素子が、自立を後押しした公安9課の荒巻の誘いを断り、自身の部隊の結成を考える。そのさなか、何者かによるロジコマへのハッキングが発生。ロジコマをラボまで移送する草薙だったが、武装集団に襲撃に遭い、そこには「眠らない眼」を持つ元レンジャーのバトーとボーマ、そして、元陸軍情報部のイシカワの姿が。彼らは難民虐殺の罪で犯罪者として法廷に立たされている混成78部隊の元上官ソガ・カズヤ大佐の無実を証明するために特殊軍事モジュールで電子的作戦を進めていた。だが、それに干渉できる並列解除コードの複製がロジコマに隠されたことを掴み、ロジコマの破壊を狙う。それを草薙に伝えたのは米軍情報部エージェントのヴィヴィーであり、 草薙は陸軍警察のパズ、海兵隊のエーススナイパーのサイトーをスカウトし、反撃に出る――第1話『border:1 Ghost Pain』に続く第2話『border:2 Ghost Whispers』では、さらに物語が大きな展開を見せる。

先行場面カット

なお、9月某日には、都内スタジオにて『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』のアフレコが行われ、主要キャスト陣のコメントも到着。全体的にリラックスしたムードの中、収録が行われたという。主要キャスト陣のコメントは以下のとおり。

前列左より中井和哉、松田健一郎、坂本真綾、塾一久。後列左より沢城みゆき、上田燿司、中國卓郎、沢木郁也

坂本真綾(草薙素子役):今回も脳みそがフル回転したアフレコで疲れました(笑)。『STAND ALONE COMPLEX』での素子の「イシカワ!」という呼び方がすごく印象に残っていたんですが、第2話で私もついに言えることになったので、そこも楽しくやらせてもらいました。第2話の完成が楽しみです。

塾一久(荒巻大輔役):前回は私だけ抜き録りだったのですが、今回はみなさんと一緒だったので、また違った緊張感がありましたね。荒巻は第1話に比べると、素子に対してちょっと娘を見るような感じになっているかもしれないです。第1話の出来の素晴らしさにも驚かされたのですが、第 2 話はさらに!!! 楽しみです。

松田健一郎(バトー役):第2話ではバトーの登場回数が増えたので、NGをやらかしちゃうんじゃないかと不安だったんですが、意外と順調に終えられました。(ゲストキャラの)ヴィヴィーの設定だったり、原作の要素も随所に見られるエピソードなので、自分もシリーズのファンとしてウキウキしながら参加することができました。

沢城みゆき(ロジコマ役):ロジコマは今回やっと実働した感じで、素子のそばで活躍させていただきました。音響監督からは『子供番組じゃないから』と釘を刺されつつも、いろいろアドリブを果敢に入れさせてもらっています。ロジコマが新しいメンバーを迎えて今後どう絡んでいくのか私も楽しみです。

中國卓郎(サイトー役):サイトー役が決まってからの時間が長かったので、ウォーミングアップばかりして待っていた感じでしたね。アフレコは緊張しましたが、無事に終えられて満足しつつほっとしています。今回のサイトーも愛されるキャラクターになるよう、そのお手伝いができればと思います。

中井和哉(ボーマ役):今回初参加で、まだボーマの出番もそれほど多くはなかったので、アフレコブースのいい席で面白いお話に立ち会わせてもらったなという印象です。シリーズのファンの方はもちろん、僕みたいな『攻殻』初心者にも入りやすい作品なので、楽しんでいただければと思います。

檀臣幸(イシカワ役):黙って仕事をこなすイシカワはおっちょこちょいな僕とは全然違いますね。草薙さんもそれを演じる真綾ちゃんもかわいいので「メスゴリラ」と呼ぶのは躊躇します(笑)。これまで以上に素晴らしい作品に仕上げられるようがんばっていきますので、応援よろしくお願いします。

草薙素子が少佐と呼ばれる前夜の物語が描かれる『攻殻機動隊ARISE』シリーズは、これまでのキャストが一新され、主人公の草薙素子役は坂本真綾が演じる。総監督には『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』、『イノセンス』など多くの作品で、本シリーズの制作スタジオである「プロダクション I.G」を支え続けた黄瀬和哉氏。脚本と構成は冲方丁氏、音楽は海外でも評価が高いコーネリアスが担当する。さらに『攻殻機動隊』の生みの親である原作者・士郎正宗氏も本プロジェクトに参加。今年6月に第1話『border:1 Ghost Pain』が公開され、国内興行収入で上映2日間のスクリーンアベレージ第1位。全20館という上映館数にも関わらず、興行収入は1億円突破という好調なスタートを記録している。

(C)士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会